研究課題/領域番号 |
22K17746
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
図子 あまね 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学・研究部, 契約研究員 (70878173)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アセスメント / 下肢関節屈曲伸展量 / 伸張ー短縮サイクル / RJ-index / プライオメトリックトレーニング / 測定評価 / キネマティクス変数 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの申請者の研究では、リバウンドジャンプによるパフォーマンス変数に関節力学量を加えた下肢筋力パワー発揮能力の評価法の開発を行ってきた。本研究では、リバウンドジャンプの下肢筋力・パワー発揮能力に影響する着地動作の技術要因を究明するとともに、測定値の基準値を提示する。また、リバウンドジャンプの着地動作をリアルタイムにフィードバックできるデバイスを開発する。さらに、トレーニング実践の中でデバイスを運用し、実際の運用手順や留意点を明らかにする。これらの成果により、いつでもどこでも誰でもエビデンスベースで高度なトレーニング指導が可能になる。
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研究実績の概要 |
本研究は、リバウンドジャンプを用いた下肢筋力・パワー発揮能力の改善に要求される着地動作の技術的観点を提示することで、実践現場で活用できるリアルタイムなフィードバックシステムを開発することを目的とした。本年度は、研究課題1に関する研究成果の一部を学術誌に投稿するとともに、昨年度に引き続き、研究課題2において企業と連携し角度フィードバックシステムの開発に取り組み、システムを完成させた。本システムは、既存のマットスイッチと無線ゴニオメータを組み合わせることで、リバウンドジャンプのパフォーマンス変数(RJ-index、跳躍高、接地時間)とともに着地時の膝関節角度のモニタリングや、屈曲量、伸展量のリアルタイム算出が可能となった新しいシステムである。また、リバウンドジャンプ実施直後に測定結果を液晶画面へ表示することで、対象者の着地動作を対話型でフィードバックすることが可能となり、いつでもどこでも、着地動作を改善するための科学的なトレーニング指導が実施できるようになった。さらに、それらと並行して研究課題3を行うための準備を進め、大学女子サッカーチームのアスリート数名を対象に、研究課題1の着地動作の評価観点と研究課題2の新システムを用いて、トレーニング中のパフォーマンス変数と着地動作のリアルタイムモニタリングを試みるとともに、角度や屈曲量、伸展量を評価し、選手個別の課題抽出を含むアセスメントを試験的に行った。そして、それらの結果を整理し、チームや対象者と相談した上で今後の具体的な測定時期や期間について検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究課題1の成果の一部は、現在、学術雑誌への投稿準備中である。一方、研究課題2で開発を予定していた即時フィードバックシステムは完成し、本システムをトレーニング現場で使用できる準備は整っていることから、おおむね予定通りに進んでいる。また、研究課題3の実践現場における着地動作の評価診断法の実践に取り組むにあたり、研究課題2で開発した新システムを用いて試験的な測定を実施し終えており、研究課題3に取り組む準備が整っていることから、おおむね予定通りに進んでいる。また、研究課題3に関連する研究成果の一部は、2023年度のEuropean College of Sport Scienceにおいて発表済みである。加えて、研究成果の一部は2024年発予定の書籍にて執筆を完了してある。
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今後の研究の推進方策 |
研究課題3について、昨年度、試験的に実施している対象者に加え、新入生といったプライオメトリックトレーニングの経験が少ない対象者を追加し、新システムを用いた測定を行っていく。その過程で、新システムの改良の必要性が生じた場合には、その都度ブラシュアップを行う。
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