研究課題/領域番号 |
22K17755
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 日本保健医療大学 |
研究代表者 |
嶋田 裕司 日本保健医療大学, 保健医療学部理学療法学科, 助手 (70869601)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 足部横アーチ高測定装置 / Bland-Altman分析 / 級内相関係数 / 足部横アーチ / 足部横アーチ高の計測装置 / 開発 / 足底内在筋 / 足趾・踵荷重起立台 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、扁平足や開張足には足部アーチの低下がその原因の1つと考えられ、特に内側縦アーチの重要性を報告した先行研究は多い。しかしながら、足部横アーチの役割に関する報告は少ない。これまで正常アーチ足における足部横アーチに対して、定量的にアーチ高を評価できるレーザー光線を用いた測定装置を開発し、その測定方法を提示した。さらに、足趾と踵で体重を受ける状態で立位姿勢を保持する、足趾・踵荷重起立台の有用性を明らかにした。本研究では、低アーチ足におけるレーザー光線による足部横アーチ高の計測装置の信頼性と妥当性を検討し、さらに足趾・踵荷重起立台の有効性について検討することを目的とする研究である。
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研究実績の概要 |
扁平足や開張足には足部アーチの低下がその原因の1つと考えられ、特に内側縦アーチの重要性を報告した先行研究は多い。しかしながら、足部横アーチの役割に関する報告は少なく、その評価方法も統一されていない。足部アーチの評価ではフットプリントを使用した評価が広く行われてきた。フットプリントによる評価の限界は、測定する筋肉や脂肪といった軟部組織による影響を受けて、信憑性に欠けてしまうことである。研究代表者は、その問題点を解決するために、足部横アーチを定量的に評価できる測定装置を独自に開発し、その測定方法を提示した。合わせて、立位姿勢で行う独自の足趾トレーニングとして、足趾と踵で体重を受ける状態で立位姿勢を保持する、足趾・踵荷重起立台の有用性を明らかにした。これまでの研究対象者は、正常アーチ足で検討してきたが、低アーチ足によるトレーニング効果の違いや足部横アーチ高の測定方法の信頼性と妥当性は検討できていない。本研究課題では、低アーチ足における足部横アーチの定量化と新たな足部内在筋強化トレーニングを分析することを研究目的としている。本年度は、正常アーチ足における独自に開発した足部横アーチ高測定装置を用いた測定方法で、信頼性と測定回数の検討を行った。その結果、独自に開発した足部横アーチ高測定装置による測定は、同一検査者が1回測定する方が信頼性が保証されると示唆された。現在、低アーチ足に対して、独自に開発した足部横アーチ高測定装置を用いた測定方法について、至適な条件を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
健常成人に対して、独自に開発した足部横アーチ高測定装置を用いた方法で足部横アーチ高を測定し、その測定方法の信頼性と測定回数を検討した。その結果、足部横アーチ高測定装置を用いた測定方法は、同一検査者が1回測定する方が信頼性は保証されると示唆された。この成果は英文誌に発表した(Shimada et al., 2022)。現在、低アーチ足に対する足部横アーチ高測定装置を用いた測定方法について、至適な条件を絞り込んでいるところである。このように、研究予定はほぼ計画通り解析が進んでいるため、おおむね順調と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、決定した条件で足部横アーチ高を測定し、その測定方法の信頼性と妥当性をより多角的に検討し、成果を論文にまとめて投稿することを目指したい。合わせて、研究実施計画で予定した足趾・踵荷重起立台の有効性についても、検討を進めていく予定である。
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