研究課題/領域番号 |
22K17782
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
間嶋 紗織 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50795961)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | イソフラボン / NAFLD / 更年期障害 / エストロゲン |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は2型糖尿病患者と相互に病態を悪化させるため、2型糖尿病患者にとってNAFLDの改善は重要な課題である。女性では更年期以降にNAFLDの発症率が上昇することから、女性ホルモン(エストロゲン)の低下との関連が報告されている。一方、大豆に含まれるイソフラボンは腸内細菌により代謝されてエストロゲン作用をもつエクオールを産生することが知られている。申請者らは、イソフラボン含有食品の摂取がエストロゲンが欠乏状態にある脂肪肝に保護的にはたらくかどうかを、動物実験及び2型糖尿病患者を対象とした観察研究により検証を行う。
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研究実績の概要 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)はインスリン抵抗性やメタボリックシンドロームと相互に病態を悪化させるため、2型糖尿病患者にとってNAFLDの改善は重要な課題である。女性においては更年期以降にNAFLDの発症率が上昇することから、NAFLD発症とエストロゲン低下には関連があると報告されている。大豆に含まれるイソフラボンは腸内細菌により代謝されてエストロゲン作用をもつエクオールを産生する。本研究では更年期モデルマウスにおいて大豆イソフラボンの投与によりNAFLDが改善することを明らかにした。さらにはイソフラボン投与群では、ヒラメ筋や足底筋などの骨格筋重量が増加し、MuRF1などの筋萎縮関連遺伝子の発現が低下した。腸内細菌叢解析において7つの分類群(Butyricimonas属、Peptococcus属など)が過剰発現し、4つの分類群(Pseudoflavonifractor属など)が過小発現した。以上の通り、イソフラボン投与による腸内細菌叢の改変を通して、NAFLDの改善、骨格筋重量の増加を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画1の動物実験はほぼ完遂しており、現在研究計画2のヒト研究に移っている。
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今後の研究の推進方策 |
2型糖尿病患者を対象としたコホート研究から、大豆イソフラボン摂取量と血清メタボライト、特にイソフラボンの代謝産物であるダイゼイン・ゲニステイン・エクオールの濃度をガスクロマトグラフィーにより測定する。さらには超音波検査による脂肪肝の評価とフィブロスキャンによる肝硬度の評価を行うことで、それらのデータと血清メタボライト濃度の比較を行う。
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