研究課題
若手研究
アレルギー疾患が新型コロナワクチンによる抗体獲得に影響するかどうかについて、いまだ報告がされていない。本研究は、アレルギー患者の免疫機能が健常人と異なることから新型コロナウィルスワクチンによる抗体獲得に影響があるのかを、出生コホート研究における一般集団から新型コロナウィルスワクチンによる抗体獲得状況を調査し、検討するものである。
令和5年度においては、令和4年度に引き続き、国立成育医療研究センターで出生した一般集団を対象とした出生コホート研究(成育コホート研究)に参加している17歳時に対して、追加調査として、自記式質問票により新型コロナウィルス感染症の既往およびワクチン接種歴についても聴取した。新型コロナウィルス抗体価(SARS-COV-2抗体価)を測定するための血液採取を追加で1.0ml実施した。採血実施者数は、子498名 母477名で、目標を達成している。なお、コロナウィルスに対するヌクレオカプシド(N)抗原、スパイク(S)抗原受容体結合ドメイン (RBD)に対する成熟抗体の同時測定についても、上記対象者について実施済みである。また、上記についてデータ固定を行った。
1: 当初の計画以上に進展している
本体研究である成育コホート研究17歳健診への対象者の参加率が母子ともに想定よりも高く、目標人数を前年度内に達成することができた。また、抗体価の測定についても順調に実施が進んだ。データ固定が完了し、令和6年度の解析に進める状態である。
新型コロナワクチン接種歴、新型コロナ罹患歴と、ワクチン抗体価について得られた固定デを用いて、アレルギー疾患あり群とアレルギーなし群で比較検討を行う。また、アレルギー疾患の種類によって抗体価に影響があるかも解析する。順次学会発表、論文化を進める。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
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