研究課題/領域番号 |
22K17808
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 流通経済大学 |
研究代表者 |
諏訪部 和也 流通経済大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (80816413)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 超低強度運動 / 気分 / 認知機能 / MRI |
研究開始時の研究の概要 |
運動が気分や認知機能などのメンタルヘルスに有益であることが明らかになりつつあるが、どんな運動が効果的か、またその作用機序は未解明である。申請者らは、軽い強度の有酸素運動が海馬や前頭前野の認知機能を高める効果を明らかにしてきた。想定されるメカニズムの一つとして、軽運動時には単に運動関連領域が賦活するだけでなく、海馬や前頭前野など認知機能に関連する脳領域の活動が調節されることで機能が高まることが考えられるが、仮説の域を出ない。本研究は、機能的MRI(fMRI)を用いて運動時及び運動前後の脳活動パターンを評価し、気分や認知機能を高める超低強度運動の効果の脳内メカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
運動、特に超低強度(very light intensity)の有酸素運動が気分や認知機能などのメンタルヘルスに有益であることが明らかになりつつある。その脳内メカニズムは未解明であるが、運動時に運動関連領域だけでなく、海馬や前頭前野など認知関連領域の活動パターンが調節される可能性がある。本研究は、MRI対応エルゴメータを用いた運動時及び運動前後のfMRI計測からこの仮説の検証を試みた。体動による影響から運動時の分析は困難であったが、体動の大きかった者を除外し、運動前後を対象にした分析から、海馬と認知・運動関連領域を含む他の領域との機能的結合は、運動前と比較して運動後に強化される傾向が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超低強度運動が気分や認知機能を高める脳内メカニズムに関して、運動時の脳活動計測では信頼できるデータの取得、分析には至らなかったが、運動前後のデータを用いた分析から、仮説を一部支持する結果が得られた。これらの成果は、認知機能に対する運動効果の脳内メカニズム解明に向けた研究を加速させると同時に、運動時の脳活動計測に関する研究を進める上で貴重な知見となり得る。
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