• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヘムオキシゲナーゼ-1に着目した生活習慣病発症モデルマウスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K17839
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関日本大学

研究代表者

不破 一将  日本大学, 医学部, 専修指導医 (50829778)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード低出生体重児 / SGA児 / 酸化ストレス / 抗酸化ストレス / ヘムオキシゲナーゼー1 / SGA / 生活習慣病
研究開始時の研究の概要

SGA児は、在胎週数に比して出生体重が小さい児で、成人期にメタボリック症候群や生活習慣病(糖尿病、脂質代謝異常等)を発症するリスクが高い。SGA児は、胎盤機能不全が原因の症例は多いが、原因を明らかにできないことが多い。ヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)は胎盤の形成に重要な役割を担い、HO-1が欠損することにより胎盤機能不全となる。さらにHO-1は抗酸化作用を有し生活習慣病の発症にも関与している。本研究では、HO-1ヘテロ欠損妊娠マウスを用いて、HO-1欠損による胎盤機能不全から出生するSGA児は、将来の生活習慣病を発症するのかを明らかにする。

研究実績の概要

ヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)は、ヘムを鉄、ビリルビン、一酸化炭素(CO)に分解する律速段階酵素である。胎盤では、COは血管拡張作用、抗炎症作用、抗アポトーシス作用を有し、血流維持や炎症及びアポトーシスの抑制に働いている。ビリルビンは抗酸化作用を有し、胎盤での酸化―抗酸化のバランスを担っている。酸化ストレスの過剰は生活習慣病の発症や伸展に関与し、ヘムの代謝産物のもつ抗炎症作用や抗酸化作用は生活習慣病の予防にも大きな役割を果たしている。
前年度の動物実験により子宮動脈の虚血にさらされた低出生体重仔は、酸化ストレスに対して脆弱である可能性が示唆された。その結果を踏まえ、早産児で再現性があるか検討した。具体的には、30 人の早産児をSmall-for-gestational age(SGA)児(n=15)、非SGA児(n=15)に分け臍帯血のメタボローム解析を行った。SGA児は、非SGA児と比較し、抗酸化代謝物(Carnosine, Hypotaurine, S-methylcysteine)の有意な減少を認めた。(いづれもp<0.05)
以上より、SGA児は、動物実験と同様に酸化ストレスへの脆弱である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

アドバイザーであるStanford大学、David Stevenson labがコロナのパンデミック以降活動が停滞しており、HO-1ヘテロ欠損マウスを用いたSGA児・生活習慣病モデル確立に関するアドバイスが得づらい状況であった。よって予定された支出がされず繰越金が生じた。

今後の研究の推進方策

当初の予定通り、 HO-1へテロ欠損マウスを用いたSGA児・生活習慣病モデルの確立を目指し、妊娠HO-1へテロ久損マウス及び出生した仔の検討を行う。 HO-1欠損マウスでの検討が困鮭な場合は、高脂肪食負荷小児肥満モデルマウスを用いてホエイプロテインがHO-1を含めた抗酸化及び酸化に与える影響について検討する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Body Fat-Reducing Effects of Whey Protein Diet in Male Mice2023

    • 著者名/発表者名
      Nakazaki Kimitaka、Nagano Nobuhiko、Katayama Daichi、Shimizu Shoichi、Matsuda Kengo、Tokunaga Wataru、Aoki Ryoji、Fuwa Kazumasa、Morioka Ichiro
    • 雑誌名

      Nutrients

      巻: 15 号: 10 ページ: 2263-2263

    • DOI

      10.3390/nu15102263

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi