研究課題/領域番号 |
22K17840
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
石嶺 久子 藤田医科大学, 医学部, 助教 (90736737)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 肥満 / エネルギー代謝 / リバウンド |
研究開始時の研究の概要 |
肥満が生活習慣病の原因と成り得ることは広く周知されており、さらに痩身重視の風潮から多くの人が減量に取り組んでいる。しかし、減量に成功してもその状態を維持できずリバウンドしてしまうことを多くの人々が経験している。本研究では褐色脂肪細胞や筋細胞など、エネルギー代謝が盛んな細胞の機能を活性化することでリバウンドの防止や肥満を予防することを目的とし、誰もが見た目のみならず健康的に体重を制御することで生活習慣病を撲滅することを目指す。
|
研究実績の概要 |
肥満により将来的に生活習慣病を発症するリスクが高くなることが知られている。また、美容的に痩身を重視する風潮から、多くの人が体重の制御について関心を持っている。しかし肥満傾向の人が減量してもその状態を維持することが難しく、リバウンドしてしまうことを多くの人が経験している。そこでリバウンドしない健康的な体重制御法を開発するため、先行研究ではまず高脂肪食を用いたリバウンドマウスモデルを確立した。各モデル動物におけるエネルギーを燃やす褐色脂肪組織に対して次世代シークエンサーを用いた網羅的な遺伝子発現解析を行った結果、体重変動特異的に発現が変化する遺伝子群を同定した。本研究では、同定された遺伝子群の機能を解析するため、マウス褐色脂肪細胞株を用いた細胞培養アッセイ系を立ち上げた。リバウンドマウスで発現が上昇していた、エネルギー源を細胞内に取り込む輸送体タンパク質の細胞膜への移行を抑制する機能を持つと報告のあるゴルジ装置のトランスゴルジネットワークに存在する因子や、リバウンドマウスで発現が低下していた細胞分化に関与するRNA結合タンパク質の機能を調べるため、培養褐色脂肪細胞の培地中にこれら因子の阻害剤を加え、ATP産生量を測定することで、褐色脂肪細胞のエネルギー代謝に対する影響を調べた。また、培地のpH, 炎症性サイトカインやインスリンやホルモンの濃度を変化させ、生体内の肥満環境を模倣した培養実験下でも阻害剤の効果を調べた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
候補因子の機能を解析するためのin vitro実験が長期化しているため。
|
今後の研究の推進方策 |
候補因子のエネルギー代謝に対する影響について培養細胞を用いて解明することを継続し、in vivo研究へつなげる。
|