研究課題/領域番号 |
22K17843
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
日岡 明美 徳島文理大学, 保健福祉学部, 講師 (30646386)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 細胞外水分比 / 筋量 / 筋力 / 身体機能 / 予後 / サルコペニア |
研究開始時の研究の概要 |
近年では、細胞外水分比(Extracellular water/Total body water; ECW/TBW)が低値の者と比較し、高値の者は身体機能が低く、さらに、サルコペニアの有病率が高いことが明らかにされている。また、ECW/TBWの増大要因が浮腫の場合は、筋組織に過剰な水分が貯留され、骨格筋量が過大評価されることがある。本研究の目的は、ECW/TBWが標準範囲の者とECW/TBWが標準範囲以上の者における骨格筋量と筋力、身体機能、予後との関連性の差異を明らかにし、サルコペニア診断においてECW/TBWを考慮する重要性を示すことである。
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研究実績の概要 |
2019年にEuropean Working Group of Sarcopenia in Older People 2から報告されたサルコペニア診断基準では、骨格筋量だけではなく、筋質を評価することの重要性が示されている。骨格筋の主な構成成分は体水分であり、筋質の指標としてBioelectrical impedance analysis(BIA)装置で測定された細胞外水分比(Extracellular water to total body water ratio; ECW/TBW)が注目されている。最近では、ECW/TBWが低値の者と比較し、高値の者は身体機能が低く、さらに、サルコペニアの有病率が高いことが明らかにされている。また、BIA装置を用いて測定されたECW/TBWの増大要因が浮腫の場合は、筋組織に過剰な水分が貯留され、骨格筋量が過大評価されることがある。この場合、サルコペニアであるはずの者がサルコペニアではないといった診断がなされる可能性が考えられる。本研究の目的は、ECW/TBWが標準範囲の者とECW/TBWが標準範囲以上の者における筋量と筋力、身体機能、予後との関連性の差異を明らかにする。これら関連性を明らかにすることで、BIA装置を用いたサルコペニア診断においてECW/TBWを考慮する重要性を提示する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
20歳から89歳の地域在住者を対象にベースライン調査を実施した。その結果、ECW/TBWの増大には年齢が関連することを明らかにした。また、高齢者においては、加齢によるECW/TBWの増大が認められたが、筋量においては加齢による変化を認めなかった。これら地域在住者のECW/TBWと年齢との関連性およびECW/TBWと筋量との加齢変化における差異を明らかにし、論文で公表できた点ではではおおむね順調であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
縦断的調査研究を実施し、ECW/TBWが標準範囲の者とECW/TBWが標準範囲以上の者における骨格筋量の変化量と筋力および身体機能の変化量との関連性の差異を調査していきたい。
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