研究課題/領域番号 |
22K17888
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
速水 祐作 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワーク研究所, 研究員 (00868820)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 情報指向ネットワーク / トラヒック制御 / ネットワーク内処理 / ネットワークサービスプラットフォーム / ブロックチェーン / マルチキャスト / ルーチング |
研究開始時の研究の概要 |
GAFAなどのプラットフォーマーの中央集権制によるユーザのプライバシー侵害が問題となっており、インターネットの民主化の必要性が叫ばれている。一方で、エッジコンピューティング等のサービス提供基盤の分散化が新たな潮流となっている。本研究では、分散環境に親和性の高い情報指向ネットワーク (ICN) と、分散台帳技術(ブロックチェーン)を融合させ、全く新たな分散型ネットワークサービス提供基盤の形成を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、分散環境に親和性の高い情報指向ネットワーク (ICN: Information-Centric Networking) と、分散型という共通項を持つ分散台帳技術を融合させ、全く新しい分散型ネットワークサービス提供基盤の形成を目指す。ICN を用いたネットワーク内処理を実現するためのシステム基盤の土台を構築するため、ICNを用いたネットワーク内処理の実現に必要なICN実験用ソフトウェアの設計に注力し、マイクロサービス技術であるDockerコンテナを利用したICNルータ機能を開発した。加えて、ネットワーク内に分散配置された複数機能を発見・利用するための経路制御を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来研究では、ICNを用いたネットワーク内コンピューティングの研究は多く存在するが、それらの多くは、既存のルーチングプロトコルを利用する前提で検討されている。本研究では、ユーザが求める計算処理が複数機能を必要とする、いわゆる、機能チェイニング(Function Chaining)も対象とし、機能の組み合わせから成る最短経路を発見する必要があるため、経路選択問題としてより複雑化する課題に取り組むという点で、学術的創造性が高い。また、Dockerなどのマイクロサービス技術を用いて実装・デプロイメントまで視野に入れた実機評価も行なっている点で学術的・社会的意義がある。
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