研究課題/領域番号 |
22K18035
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63030:化学物質影響関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石川 良賀 京都大学, 地球環境学堂, 特定助教 (10914161)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 環境中微粒子 / PM2.5 / 細胞外小胞 / バイオマーカー / オミクス解析 / 生体分子 |
研究開始時の研究の概要 |
PM2.5などの環境中微粒子は、慢性閉塞性肺疾患や気管支喘息のような呼吸器・免疫系疾患を誘発あるいは悪化させることが疫学的分析により明らかにされているが、それらの分子メカニズムに関しては未解明なままである。本研究では、細胞間情報伝達の担い手であり、近年様々な疾患と密接に関連していると言われている細胞外小胞(EV)に着目し、環境中微粒子の曝露がEVの構成分子に与える影響を評価することで、環境中微粒子の呼吸器・免疫系疾患の誘発・悪化メカニズムの解明に取り組む。
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研究成果の概要 |
本研究では、細胞間の情報伝達の担い手であり、近年様々な生命現象や疾患との関連が明らかになってる細胞外小胞(EV)に着目し、黄砂などの環境中微粒子による呼吸器・免疫アレルギー系疾患の誘発、増悪メカニズムの解明を目指した。ヒト肺胞上細胞や喘息モデルマウスなどに対して、種々の環境中微粒子を曝露した際に放出されるEVを回収し特性評価を行ったところ、黄砂やディーゼル排気微粒子のような細胞毒性や炎症誘導能の高い粒子の曝露において、特にEVの産生量が増加することが見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、生体免疫応答において重要な役割を果たすEVに焦点を当て、環境中微粒子が呼吸器・免疫アレルギー系に与える影響との関連というこれまで未解明であった領域に新たな知見をもたらした点において学術的意義がある。また、疾患バイオマーカーとしても注目されているEVを用いることで、環境中微粒子が関連する疾患(喘息、肺がんなど)に対する新規バイオマーカーの探索に貢献し得る点で社会的意義がある。
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