研究課題/領域番号 |
22K18040
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
王 偉倩 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (20897631)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 大気環境 / 花粉アレルゲン / バイオプローブ / a / アレルギー性花粉 / バイオセンサー / 大気汚染物質 / 草本類花粉 / アレルゲン / 汚染物質 / 細胞試験 / 健康影響 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、関東都市部の草本類花粉に注目し、そのアレルゲンと大気汚染物質との反応メカニズムを調査し、細胞系試験による健康リスクを評価することで、大気環境化学や健康影響評価を行う。特に、エライザ法(ELISA)によるアレルギー性の計測だけではなく、タンパク質結合能の変化も計測できる表面プラズモン共鳴法(SPR法)も取り入れた調査も行う。従来手法に加えて、活細胞中にアポトーシス信号としてのCaspase-3バイオセンサーによる細胞毒性評価のシステムも構築する。よって、大気環境分野におけるバイオセンサーの実用化研究、ならびにシミュレーションや統計学的な方法を取り入れて体系的に研究を実施する。
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研究実績の概要 |
本研究では、主に、関東地区さいたま市の草本類花粉とその花粉アレルゲンの飛散挙動に関して調査を行った。特に、草本類花粉(対象:ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ)の飛散期間は年々長くなることと考えられる。又は、その挙動が気象要因(気温など)などの影響を受けていることが推察された。花粉飛散量が少ない時期においてもアレルゲンが検出されたことから、花粉とアレルゲンの飛散挙動が異なる可能性が示された。ブタクサ花粉の飛散が多い年と飛散が少ない年でAmb a 1濃度の総量はあまり変化せず、むしろ少ない年のほうが1粒あたりのAmb a 1量が多かった。花粉成長期間の気温が高く、降水量が少ない年は花粉飛散数こそ少ないものの、高アレルギー性花粉に注意が必要である。 花粉アレルゲンは大気汚染物質によりアレルギー性を変化させる可能性があるほか、花粉と大気汚染物質(イオン成分と二酸化窒素)の反応を分析し、アレルギー性への影響調査を行った。特に、室内暴露実験では、スギ花粉粒の破裂率、タンパク質溶出濃度の結果からは、イオン水溶液によるスギ花粉粒破裂の促進作用を確認できた。 また、執行型Caspase-3活性感知センサー分子、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)型バイオプローブを作製して、モデル細胞とした真皮細胞NIH3T3と子宮頸がん細胞HeLaに導入し、大気汚染物質(ベンゾ[a]ピレン溶液と交通排気粒子の水溶液)に暴露しそのアポトーシス誘導することを確認できた。
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