研究課題/領域番号 |
22K18096
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 岐阜工業高等専門学校 (2023) 同志社大学 (2022) |
研究代表者 |
岡本 直美 岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (20906630)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本キリスト教徒 / 沖縄近現代史 / 移民 / 移動 / 伊江島土地闘争 / キリスト教徒 / ライフヒストリー / 沖縄戦後史 / 沖縄現代史 / 復帰運動 / キリスト教 / 社会運動 / 移民・移動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、戦前の沖縄でキリスト教信者となった人びとが、戦後沖縄の社会運動にいかなる影響を与えたのかを明らかにするものである。そして特に、米軍統治下の沖縄で展開された「祖国復帰運動」に与えたインパクトを検討する。 沖縄の自治や自己決定を訴える声が、沖縄の内部だけで形成されたものではなく、むしろ外部との繋がりの中で醸成された点を照射する。さらに、これまで戦後の時間軸のなかで議論されてきた復帰運動を、運動主体の戦前経験と連ねて考察することで、復帰運動が対米軍占領に限定された問題ではなく、日本国家の近代化プロセスに関わる問題として射程を拡大する。
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研究実績の概要 |
本研究は、沖縄<土着>の運動と捉えられてきた復帰運動を、運動主体の越境経験から再検討するものである。そして、人びとの越境性から復帰運動を考察することで、自治や自決を希求する沖縄住民が外部との関わりのなかでいかに構成されたのかを解明することを目的としている。 本研究は、移民史や地域史の視座を復帰運動史に応用し人びとの越境経験から運動を解明することで、社会運動史に新たな視座を示すことを目指しているため、本年度は(1)伊江島土地闘争の特徴をキリスト教的側面から整理・考察し、(2)沖縄のキリスト教者が近現代においてどのような越境経験を持っているのかについて、特にハワイや北米の沖縄人・日系人に関する資料調査・収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特にキリスト教関係資料の蓄積のある同志社大学にて資料調査を行い、沖縄のキリスト教関係資料も見つけることができた。一方で、研究者の勤務先が変わったことにより、長期の海外出張が困難であったため、次年度以降に海外調査を行うことへと変更した。そのため、現地調査は予定から延期している。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究では、沖縄のキリスト教史料の収集とハワイでの現地調査を実施する。特に、沖縄キリスト教学院大学仲里朝章資料の調査や、戦後沖縄で米国の高等弁務官との関係もある平良修氏に関する資料調査・現地調査を行う。平良氏は伊江島土地闘争を牽引した阿波根昌鴻氏とも交流のある人物であるため、伊江島土地闘争と沖縄のキリスト教との関わりを調査・考察する。
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