研究課題/領域番号 |
22K18117
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
加野 泉 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00828840)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ジェンダー平等 / 関係性教育 / 性教育 / ジェンダー / 包括的性教育 / インターネット利用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、包括的性教育の視点から、主に日本の中等教育における他者との関係性構築のための教育の課題を析出し、ジェンダー平等に基づく関係性構築教育のためのプログラム試案を作成することを目的とする。 そのために、以下の調査研究を行う。
①日本の中学校・高等学校における他者との関係性構築教育の実態調査 ②性情報獲得を目的とする青少年(15-22歳)のインターネット利用に関する実態調査 ③青少年(15-22歳)の性情報リテラシー調査
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研究実績の概要 |
研究2年目にあたる2023年度は、国際セクシュアリティガイダンスに先行して関係性教育を取り入れているスウェーデンと、ジェンダー平等教育法のもとで関係性教育を取り入れる台湾における教育実践についての調査と情報収集を進めた。また、スウェーデンについては、スウェーデンの関係性教育の実践者と日本の性教育の実践者が集う研究会を主催し、スウェーデンの教育実践について学ぶとともに、意見交換を行なった。 以上の調査、意見交換により、国際的な観点からジェンダー平等教育、関係性教育を捉え直すことができ、日本で実施予定の質問紙調査の指標作成、ジェンダー平等に基づく関係性教育のためのプログラム試案作成に役立つ知見を得られた。 また、この成果をもとに、2023年10月には日本社会学会第96回全国大会でスウェーデンの若者の悩みをフォローするための学校を含めた複数の機関の連携について、2023年12月には、社会文化学会第26回全国大会において、スウェーデンの性教育実践についての研究成果報告を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響により、当初2020年度から2022年度までに予定されていた他の研究プロジェクトの海外調査の実施が遅れ、2023年度にも海外調査を行うこととなったため、2023年度は、当初の予定を変更し、海外調査に関連して得られる関係性教育の知見と情報の収集に努めた。そのため、2023年度に予定していた日本での実態調査を遂行することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
当初、研究1年目である2022年度に予定していた「ジェンダー平等」「関係性構築」をキーワードとした、中学校、高等学校教員への教育実態調査、また、1年目に予備調査を進めた若年層に対するインターネットによる情報収集、情報の取捨選択に関する実態調査について、2024年度の前半に本調査の遂行に移る。 本調査の結果を得て、2024年度の後半には統括的分析を進める。
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