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超伝導加速空洞の高電界化が期待される多層薄膜超伝導体の実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K18128
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分80040:量子ビーム科学関連
研究機関茨城工業高等専門学校

研究代表者

服部 綾佳  茨城工業高等専門学校, 国際創造工学科, 助教 (10758569)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワードアンテナ評価 / アンテナ設計 / 超伝導共振器 / 薄膜 / 超伝導加速空洞
研究開始時の研究の概要

本研究ではマイクロ波中で多層薄膜超伝導体の最大表面磁場を測定する超伝導共振器を開発する。多層薄膜構造をもつ超伝導体(多層薄膜超伝導体)は超伝導体単体よりも最大表面磁場が大きくなると予測されている。素粒子実験用の高エネルギー加速器に用いられる超伝導加速空洞を多層薄膜超伝導体で製造すると加速勾配が飛躍的に向上すると示唆されている。超伝導加速空洞内面はマイクロ波の影響を受けるので、マイクロ波中で多層薄膜超伝導体の最大表面磁場を実測し、マイクロ波中で予測される通りの最大表面磁場を得られるのかを確かめたい。そこで、多層薄膜に予測されている最大表面磁場を上回る磁場強度を印加できる超伝導共振器を開発する。

研究実績の概要

昨年度に引き続き、多層薄膜超伝導体に、マイクロ波中で、超伝導状態を保ちながら印加できる最大表面磁場(臨界磁場)を測定するための半球状超伝導共振器の開発を進めている。多層薄膜超伝導体は従来の超伝導体よりも高い臨界磁場をもつとされている。
令和4年度に決定したアンテナ設計(半球状共振器の曲面側に垂直に取り付けるポートに半球部底面に対して水平方向から直線アンテナを挿入する設計)を基に、令和5年度は常温試験用アルミ製半球状共振器およびアンテナを製作し、アンテナの評価を行った。
半球状共振器に目的のマイクロ波(TE013モード)を安定して励振させることが本研究の課題であったが、常温試験用アルミ製半球状共振器にアンテナを装着し、ビーズ摂動法(共振器内にビーズを挿入し摂動を与えて行う測定法)による電場強度分布測定の結果、測定された電場強度分布が目的のマイクロ波(TE013モード)の電磁場シミュレーションで得られた電場強度分布と一致し、アルミ製半球状共振器にて、設計したアンテナ形状で目的のマイクロ波(TE013モード)を励振できることが確認された。この常温試験では、目的のマイクロ波(TE013モード)の共振周波数近傍に目的外のマイクロ波が見られており、その目的外のマイクロ波が低温での臨界磁場測定に影響を及ぼし得るのか検討することが課題として残っている。その検討の後、低温試験に向け、ニオブ製の半球状超伝導共振器の設計・製造に取り組む。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

産前産後休暇および育児休業の取得のため。

今後の研究の推進方策

超伝導共振器の実機製造を行い、低温試験を実施する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 臨界磁場測定用半球形状空洞のアルミ製モデルでのTE013モード励振試験2023

    • 著者名/発表者名
      服部 綾佳, 相田 大翔, 石井 朝陽, 早野 仁司
    • 学会等名
      第20回日本加速器学会年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 臨界磁場測定用半球形状空洞のアンテナ設計2022

    • 著者名/発表者名
      服部綾佳,早野仁司
    • 学会等名
      第19回日本加速器学会年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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