研究課題
若手研究
メスバウアー分光法はγ線による無反跳核共鳴励起エネルギーを精密に分析することで、磁気状態や化学種の同定等が可能な分析手法である。本研究では発散角の小さい放射光メスバウアー光源を利用し、これを10μm程度まで集光した光を使って2次元走査計測と深さ弁別計測を組み合わせた3次元放射光メスバウアー顕微鏡の開発を行う。これにより鉄化合物の化学種や結晶相、磁気状態等の分布を非破壊的に観測することを可能にする。またこの技術を用いてレーザーピーニングされた試料の化学相分布の3次元的な可視化を行う。