研究課題/領域番号 |
22K18140
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
土井 俊央 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 講師 (20794077)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 自動運転 / ビジランス / VUI / ユーザビリティ / リモートワーク / ユニバーサルデザイン / Society 5.0 / ユーザインタフェース |
研究開始時の研究の概要 |
一人も取り残されない真に人間中心な社会を実現するには,Society 5.0の新たな生活環境と生活者との適合性を人間工学的・認知工学的に検討し,新時代のユニバーサルデザイン(UD)を実現する必要がある.本研究では,多様な生活者の特性を調査・理解し,Society 5.0の交通・住・オフィス環境を生活者との適合性の観点から新時代の生活空間・生活機器のためのUD要件を明らかにする.特に,(a) 自動運転システム(交通環境),(b) IoT機器操作のためのVUI・スマホアプリ(住環境), (3)リモートワーク環境(オフィス環境)を対象にUD要件を検討する.
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研究実績の概要 |
初年度は,交通(自動運転システムの利用),居住(スマートホームにおけるIoT機器操作),オフィス(リモートワークのための生活環境)の各観点における研究を進めるためのサーベイおよび基礎的調査を中心に実施した. (1)ドライビングシミュレータを用いた実験により,自動運転中にドライバのビジランス低下を抑制する作業内容について検討した.長時間の自動運転状況を想定し,周囲環境の監視(周囲に提示される刺激への反応)作業のパフォーマンスを測定し,その結果に基づいてビジランスを維持するために適している自動運転中のドライバへの作業分担方法を検討した.特に,副次作業としてはガム噛み・触覚聴覚刺激提示などがビジランス低下抑制にあたってある程度有効であることを確認した. (2)スマートスピーカーおよび対応するIoT家電を導入し,実験環境を構築した.またインスペクション評価によって,スマホアプリおよび音声による操作(Voice User Interface)のユーザビリティ上の問題点を評価した.特に,(a) スマホアプリと当該機器の連携による初期設定,(b) 音声操作によるスマートスピーカーと各機器を連携した操作,の2つの観点からの問題点抽出を行った. (3)関連する文献の調査などから,リモートワークの導入実態やその影響について調査した.またこれらのサーベイ結果から,アンケート調査項目を検討し,次年度の調査実施のために準備を進めた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
自動車に関連するテーマに関しては岡山大学と共同で研究を進めることで,当初計画以上の進捗が得られた.その他のテーマについても当初計画通りに進んでいる.
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今後の研究の推進方策 |
スマートスピーカーおよび対応するIoT家電のユーザビリティ上の問題を把握・検証するための実験を行う予定である.またリモートワークにおいて,疲労・快適さ・生産性などに影響を及ぼす要因を把握するためのアンケート調査を実施予定である.また実験・調査結果については適宜学会発表によって公表する予定である.
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