研究課題/領域番号 |
22K18156
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
坂平 文博 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (70578129)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | エージェントシミュレーション / 計算考古学 / ビッグデータ解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、従来の考古学研究とエージェントシミュレーションを用いた研究の相互連携を促進させるために、シミュレーションの計算過程である時系列ログデータのビッグデータ解析を用いた計算考古学の新たなフレームワークを開発する。具体的には、大規模計算シミュレーションから出力される大量かつ多様なシミュレーション結果(=仮説)とそこに至るまでのプロセスである時系列ログデータのセットをビッグデータと捉え、これらビッグデータから機械学習の手法を用いて各仮説の分岐点を抽出する。
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研究実績の概要 |
本研究は、従来の考古学研究とエージェントシミュレーションを用いた研究の相互連携を促進させるために、シミュレーションの計算過程である時系列ログデータのビッグデータ解析を用いた計算考古学の新たなフレームワークを開発する。シミュレーションの多数回試行により得られる大量かつ多様なシミュレーションログをデータサイエンスの手法で分析する。これによって、考古学研究の成果をインプットとしたシミュレーション研究という従来の一方向の連携ではなく、シミュレーション研究の成果も考古学研究のインプットになるような双方向の連携が可能となる。シミュレーションの仮説が検証できる具体的な根拠を提示するという本研究のアプローチは、考古学研究だけでなく広く人文科学研究におけるシミュレーションの活用法の知見を提供することができる。研究の第2年度(2023年度)としては、次の3点について研究を実施した。 (1)シミュレーション対象となるテーマとして、縄文時代の関東の黒曜石に関する交易ネットワークを選定し、そのためのデータ整備として少サンプルに依存する結果の歪みを低減することと分析結果の可読性を向上させることを目的とした方法論を提案し実施した。 (2)上記(1)に関して、その成果をまとめ、国際学会会議録及び学術論文誌への投稿を行い、刊行された。 (3)上記(1)に基づいて、関連文献をもとに、黒曜石の交易ネットワークに関するエージェントシミュレーションモデルを検討した。 (4)別テーマとして、西日本における縄文時代晩期から弥生時代前期にかけての文化変容に関するモデルに関する多数回試行のログデータを得て、データサイエンスの手法で分析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度(2022年度)における新型コロナウィルスの流行及び半導体の製造及びサプライチェーンの障害により、当初予定していた国際会議への参加及び高速計算機の導入が後ろ倒しになった。その影響で、基礎的な工程を前倒して実施した結果、工程の順番に変更が生じた。そのため、全体的には計画は後ろ倒しになっている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、研究の第2年度(2023年度)に実装したシミュレーションモデルをもとに、シミュレーションを実施する予定である。2024年度下半期以降に国際会議及び国際会議録にて成果を発表する予定である。そのため、計画していた高速計算機を導入し、より大規模な解析を実施する予定である。
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