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統合失調症における自発性低下の基盤となる認知メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K18161
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分90030:認知科学関連
研究機関日本大学

研究代表者

金子 宜之  日本大学, 医学部, 准教授 (50774147)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード統合失調症 / 認知科学 / 自発的行動 / アクチグラフ / 活動量 / マイクロスリップ / 自発性 / 認知行動
研究開始時の研究の概要

統合失調症は進行に伴い自発性が低下し、生涯にわたり社会機能が損なわれる精神障害である。社会復帰に有用な治療法を開発するために、自発性低下の背景となる認知メカニズムの解明が喫緊の課題である。本研究では、ヒトは自発的に行動をする際には行動内容(何を行うか)と実行タイミング(いつ行うか)をそれぞれ選択するという近年の認知科学の考え方を踏まえ、統合失調症患者を対象にボタン押し課題を用いた行動実験を課し、統合失調症患者の自発的行動選択に関わる認知メカニズムを、行動内容と実行タイミングの選択という観点から解き明かす。

研究実績の概要

本研究では、今年度、統合失調症患者の自発的行動特性を評価するために、当初予定していたボタン押し課題に新たにNaturalistic Action Testを組み合わせる方針とし、当院の臨床研究倫理審査委員会への申請の準備を行なっていた。Naturalistic Action Testはトーストとコーヒーを作成する課題、プレゼントをラッピングする課題、子供のランチボックスとスクールバックを準備する課題の三つの下位課題で構成されるが、臨床研究倫理審査委員会より、トーストとコーヒーを作成する課題を統合失調症患者に課すことが安全上望ましくないという指摘があり、課題変更の必要が生じた。その結果、患者の日常における活動量をアクチグラフで評価することとした。アクチグラフとは、体動を測定する3次元加速度計が内蔵されている非侵襲のウェアラブルデバイスである。今回、腕時計型のアクチグラフを購入し、アクチグラフを患者が問題なく利用できることを確認した。また、測定したアクチグラフデータから活動量を計算できることを確認した。次に、ボタン押し課題とアクチグラフによる活動量計測を組み合わせた研究のプロトコールを作成した。その上で研究実施を当院の臨床研究倫理審査委員会に申請し、承認を得た(整理番号RK231212-4)。その上で本研究のパイロット実験を実施し、プログラムエラーへの対処や、実験実施における問題点の洗い出しなどのトラブルシューティングを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

上記のように予定していたNaturalistic Action Testの実施が困難であったため、研究計画を見直す必要があり、研究計画に遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

新計画においては、従来から予定していた認知行動実験のデータとアクチグラフにより取得した日中の活動量データ、医師によって評価された精神症状、社会的機能水準、アンケート調査によって評価された健康関連QOL指標を組み合わせて評価する。令和5年度に行ったパイロット実験において洗い出した問題点に対するトラブルシューティングを終了させた上で、統合失調症患者を対象とした実験を令和6年夏に開始する予定である。実施例数は約40例を予定している。その後、性別や年齢をマッチさせた健常者を募集し、同様の実験を行い、比較解析を行う予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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