研究課題
若手研究
がん組織への血管新生を阻害することで,副作用がない がん治療法の開発を目指す.本研究では患部のみに作用する治療法として機械刺激の付与に注目した.血管内皮細胞を乱流に晒すことで細胞の活性が低下することが報告されており,このことから血管内皮細胞に付与する応力の方向を変化させることで,血管新生を阻害できることが示唆される.そこで,伝播方向に応力を付与できる超音波に注目し,複数方向からの超音波照射による血管新生の阻害を本研究の目的とする.具体的には,in vitroで3次元培養した血管内皮細胞に対して複数方向から超音波を照射することで血管新生を阻害する.