研究課題/領域番号 |
22K18265
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
山田 真希子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子生命科学研究所, 上席研究員 (50557444)
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研究分担者 |
土谷 尚嗣 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所, 客員研究員 (80517128)
西郷 甲矢人 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 教授 (80615154)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2026年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2025年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2024年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 量子確率論 / 量子認知 / 脳イメージング / 認知脳科学 / 量子認知脳科学 / 脳科学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では5年間の研究期間で、【目標1】測定状況依存性が存在する認知システムを見出すために、ベルの不等式の破れを示す実験条件を検証し、量子認知実験系を確立する。そして、【目標2】脳波とfMRIを用いて脳活動データを取得し、量子確率論を用いたモデルベース解析を行う。このことにより、「量子認知パラメータ」と連動する脳活動の時空構造を明らかにし、曖昧で不確定な認知現象の本質的な構造を脳内で同定することを目指す。
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研究実績の概要 |
量子現象における「測定状況依存性」が認知機能に存在する可能性を検証するために、ベルの不等式の破れを示す行動実験条件の検証を開始した。実験デザインでは、仮現運動刺激やメタマスキング刺激を作成し、オンライン実験を実施し、データ収集を行った。一部の実験参加者において、曖昧な条件下でベルの不等式の破れが生じる場合があることを確認した。ベルの不等式の破れを示す実験パラメータや条件の検討をさらに進めることができた。さらに、量子ゼノン効果を基にした実験パラダイムを新たに設計した。次年度以降データ収集を行い、量子確率論による推定とベイズ推定の比較検証し、モデルベース解析の基礎知見を得る予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は量子認知実験デザインの考案が目標であり、予定通り、実験デザインを設計し、多人数のデータ収集を行い、量子論の検証を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
量子論に従う認知条件をさらに追求する。また、量子確立モデルの作成を目指し、次年度は量子確立モデルと古典確率モデルの比較を行い、脳イメージングにおけるモデルベース解析の準備を進める。
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