研究課題/領域番号 |
22K18297
|
研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桑野 玲子 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80312974)
|
研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円)
2026年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2022年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
|
キーワード | 地盤陥没 / 水みち / 内部侵食 / 空洞 / 地盤内空洞 / 地下流水音 |
研究開始時の研究の概要 |
地下2~20m程度の深さに存在する地盤内空洞を、地盤陥没に至る前に見つける技術を開発するための基礎研究である。地盤陥没現象は、その規模や場所によっては深刻であるものの、大規模陥没を引き起こしかねない深層部空洞は既存の物理探査法では探知できない。一方、自然に生成する深層部の地盤内空洞の多くは地下の水みちによる地盤の内部侵食によってできると考えられるので、空洞の元となる水みちを特定する探査手法の開発が有効である。地中を流れる水から生じる曝気音を採音する地下流水音測定法を飛躍的に高度化し、多点同時測定を試行することにより地中の水みちの位置、規模、深さを把握できる技術開発を目指す。
|
研究実績の概要 |
本研究は、地下2~20m程度の深さに存在する地盤内空洞を、地盤陥没に至る前に見つける技術を開発するための基礎研究である。地盤陥没現象は、その規模や場所によっては深刻であるものの、大規模陥没を引き起こしかねない深層部空洞は既存の物理探査法では探知できない。一方、自然に生成する深層部の地盤内空洞の多くは地下の水みちによる地盤の内部侵食によってできると考えられるので、空洞の元となる水みちを特定する探査手法の開発が有効と考えられる。地中を流れる水から生じる曝気音を採音する地下流水音測定法を高度化し、模型実験およびフィールド調査で、多点同時測定を試行することにより地中の水みちの位置、規模、深さを把握できる技術開発を目指す。 多点地下流水音探査のためのセンサ開発が外的不可抗力により大幅に遅れたため、今年度は地下流水音探査以外の方法で深層部空洞を同定をする方法を模索した。弾性波の反射に着目する方法を試行した他、電気探査の導入・準備を始めた。地下流水音探査のためのセンサ用部品は以前として入手困難であるものの、徐々に流通してきているので、並行してセンサ開発も試みている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
地下流水音の多点同時測定のために、センサ開発が必要であるが、国際情勢のためセンサ材料の調達が困難であり、開発が大幅に遅れた。代替の方法で空洞探査を試行しているものの、当初想定していた通りには進んでいない。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き、模型実験・現地調査による地下流水音の基本特性の把握を進めると共に、地下流水音の特性を踏まえたセンサ製作を実施し、多点同時測定システムの開発へとつなげる。 センサ材料の調達に遅れが生じているが、調達可能な材料を中心に試作を試みる。
|