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滲出液エクソソームマーカー検出人工リポソームの開発:創傷アセスメントの新たな展開

研究課題

研究課題/領域番号 22K18405
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金
審査区分 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関石川県立看護大学

研究代表者

真田 弘美  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50143920)

研究分担者 峰松 健夫  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00398752)
仲上 豪二朗  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70547827)
大貝 和裕  金沢大学, AIホスピタル・マクロシグナルダイナミクス研究開発センター(保), 准教授 (40706983)
紺家 千津子  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20303282)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
25,610千円 (直接経費: 19,700千円、間接経費: 5,910千円)
2025年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2024年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2023年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2022年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
キーワード創傷アセスメント / 褥瘡 / 滲出液 / エクソソーム / miRNA
研究開始時の研究の概要

代表的な慢性創傷である褥瘡では治癒期間が数か月以上に渡り、患者は死亡リスクや著しいQOLの低下に直面する。社会の高齢化が進展し地域包括ケアの確立が進む中、褥瘡管理の経験に乏しい看護師が適切なケアを選択する創傷アセスメントの支援が求められている。
そこで本研究では、滲出液成分に反応するリポソームを用いて創の上で自動的に創部アセスメントを行う創傷被覆材の開発を試みる。看護師は創傷被覆材表面に表出された結果を観察するだけで適切なケアの選択が可能になり、ひいては褥瘡の治癒期間の短縮に繋がるものと期待される。

研究実績の概要

治癒に数か月以上を要する褥瘡の治癒期間を短縮するために、本研究では創部に貼付した創傷被覆材が創の上で自動的に創部アセスメントを行う『on woundアセスメント』を提唱し、滲出液エクソソームとの融合能を有する人工リポソームを固相化した創傷被覆材を開発する。人工リポソームにはmiRNAを体表温度を利用して特異的に増幅する低温反応性LAMP反応液を充填する。本目的を達成するために、(1)褥瘡滲出液のエクソソームおよびエクソソームmiRNAの分析、(2)人工リポソームを使った滲出液エクソソームmiRNA検出技術の確立、(3)人工リポソームを固相化した創傷被覆材の作製、および(4)滲出液miRNA検出能を備えた創傷被覆材の妥当性および効果検証を、臨床調査、In vitro実験、動物実験を組み合わせて実施する。
本年度は、(2) 人工リポソームを使った滲出液エクソソームmiRNA検出技術の確立を重点課題として、A)人工リポソーム作製法の確立、およびB)miRNA検出技術の確立に取り組んだ。
A)人工リポソーム作製法の確立では、1,2-ジ-(9Z-オクタデセノイル)-sn-グリセロ-3-ホスホコリン (DOPC)、およびエクストルーダーを用いて直径50および200 µmの人工リポソームの作製法を検討した。作製されたリポソームの粒子径を測定し、それぞれ直径80および220 µmを中心としたリポソームが作製できたことを確認した。
B)miRNA検出技術の確立では、miRNA検出技術の核となる低温反応性RT-LAMP法と増幅遺伝子の可視化に関する研究を継続し、37℃におけるRT-LAMP法による、RNAをテンプレートとした遺伝子増幅を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

リポソーム作製および低温反応性LAMP法の開発を含む技術開発はおおむね順調に進行しているが、当初予定していた動物実験による検証やリポソーム固相化創傷被覆材の作成には至っておらず、総合して「やや遅れている」とした。

今後の研究の推進方策

(1)褥瘡滲出液のエクソソームおよびエクソソームmiRNAの分析では、まず全層欠損創モデルマウスを用いて滲出液中エクソソームの分析を行うとともに、創傷被覆材からエクソソーム抽出の可否およびその方法を検討する。抽出法を確立できた際には臨床検体の分析を試みる。
(2)人工リポソームを使った滲出液エクソソームmiRNA検出技術の確立では、ひきつづき人工リポソーム作製法および低温反応性RT-LAMP法によるmiRNA増幅方法の確立を試み、リポソームへの検出系の導入、ならびに滲出液エクソソームとの融合によるmiRNA増幅の可能性を検討する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 審査結果の所見   実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Expression levels of NPPB, ITGB6, CPNE4, EML5, and ITSN1 in fresh exudates swabbed from critically colonised and infected full-thickness wounds in rats.2023

    • 著者名/発表者名
      Takizawa C, Minematsu T, Nakagami G, Kitamura A, Koudounas S, Kunimitsu M, Sanada H.
    • 雑誌名

      International Wound Journal

      巻: 20 号: 4 ページ: 1088-1097

    • DOI

      10.1111/iwj.13965

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Development of mRNA markers of wound infection in fresh exudate of rat rull-thickness wounds.2022

    • 著者名/発表者名
      Takizawa C, Minematsu T, Nakagami G, Kitamura A, Koudounas S, Kunimitsu M, Sanada H.
    • 学会等名
      第31回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 石川県立看護大学

    • URL

      https://www.ishikawa-nu.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-07-05   更新日: 2024-12-25  

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