研究課題/領域番号 |
22K18459
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山本 明代 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (70363950)
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研究分担者 |
田中 ひかる 明治大学, 法学部, 専任教授 (00272774)
堀江 孝司 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (70347392)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 共生の思想 / 女性運動 / 外国人・難民支援 / ライフヒストリー / ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日常生活から生まれる共生の思想とそれを実現するための社会運動について、外国人・難民支援を行っている女性たちのライフヒストリーと彼女たちの多元的なネットワークを分析することによって明らかにすることを目的とする。本研究では女性たちの共生の思想と社会運動の形成要因・プロセスおよびその実態を解明するために、女性たちのライフヒストリーと日常生活の実態、その多元的なネットワークの内実を調査・分析する。
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研究実績の概要 |
2022年度には、研究調査を開始するための本研究の理論的枠組みの検討とインタビュー調査の準備を行った。理論的枠組みに関しては、これまでの共生論の主要な論点と現在の研究状況の整理と検討を行った。とりわけ注目したのは、正義論に基づく自律的な市民から成る共生社会論、共生を生の政治・人間の政治関係の組み替えの戦略と捉える見方、ボランティア論のバルネラビリティの概念、従来の共生論をめぐる課題克服のために批判論的実在論のメタ的視座に可能性があるという指摘などについて検討した。その結果、ケアの倫理とフェミニズム論に基づく共生論が本研究の趣旨に合致していることが判明し、今後この点に関連する国内外の研究を検討して理論的枠組みの構築を進めることになった。 インタビュー調査については、調査の目的、方法、質問事項、対象者をまとめた研究計画書を作成し、所属大学の研究倫理委員会に提出し、インタビュー調査の準備を進めた。 2023年2月には、第1回女性たちの共生の思想と社会運動研究会を開催し、代表者が「日常生活から生まれる女性たちの共生の思想を解き明かすために」と題した発表を行った。そして、インタビュー調査計画について、代表者が調査目的と方法、質問事項、調査対象者について説明し、意見交換を行って調査計画を確定させた。共同研究のメンバー間の役割分担についても確認し、今後の本研究全体の進め方について意見交換を行い、次年度の研究計画を定めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に計画した理論的枠組みの構築に向けた研究、インタビュー調査の準備、研究会の開催を実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
共生の思想に関する理論的研究を進めるとともに、所属大学の研究倫理委員会に申請したインタビュー調査の研究計画が承認され次第、インタビュー調査を実施する計画である。
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