研究課題/領域番号 |
22K18468
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平松 秀樹 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携准教授 (20808828)
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研究分担者 |
岡田 知子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70292993)
橋本 彩 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 准教授 (70741867)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 東南アジアにおける環境問題 / エコクリティシズム / プラットホームの構築 / 環境保全 / 災害対応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、東南アジアの国際河川メコン流域諸国が抱える国際的な環境保全と災害対応という今日的な課題の解決に向けて、同地域の鰐伝承をエコクリティシズムの視点から分析、考察するものである。口承、文学、映像作品を分析対象として、人々が地域社会の課題をどのように捉え対応してきたかを明らかにする。 メコン川流域の環境問題をエコクリティシズムという文学の側面から考察し、現在進行形で環境問題に直面している流域国が協同して解決に進むための文化的プラットホームの構築に資する。
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研究実績の概要 |
東南アジアの国際河川メコン流域諸国が抱える国際的な環境保全と災害対応という今日的な課題の解決に向けて、同地域の鰐伝承をエコクリティシズムの視点から分析、考察した。口承、文学、映像作品を分析対象として、人々が地域社会の課題をどのように捉え対応してきたかを明らかにするため、国内および現地調査においてタイ、カンボジア、ラオスに関する人々と川についての映像・文献調査を行った。 タイ、カンボジア、ラオスの人々と川は、生活のあらゆる面で密接に繋がっているため、水棲生物に対する人々の信仰が多様な形で存在している。3カ国では境界を越えた仏教の出家者および在家者のネットワークが古くより構築され、仏教説話が多様化・現地化しながら各地に伝播した。一瞥しただけでは西洋近代に反目する前近代社会のように捉えられることもあるが、西洋近代の価値観では測ることのできない多様性と重層性を擁している。近年のメコン川の環境変化を巡る河川流域国間の複雑な関係性を読み解くため、初年度に引き続いてエコクリティシズムについての研究をメンバー間で共有し、考察を深めた。研究代表者、分担者、および海外の研究協力者により、課題認識の共有、目的・計画の再確認を行った。 代表・分担者は担当分野に関して、研究協力者は各国地域の環境と関わる伝承、文学、映像作品について資料収集および分析を行った。 メコン川流域の環境問題をエコクリティシズムという文学の側面から考察し、現在進行形で環境問題に直面している流域国が協同して解決に進むための文化的プラットホームの構築を目指すという本研究の目的に沿って、研究調査を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者および分担者それぞれが、国内および現地調査において研究課題に関する調査を実施した。平松は現地調査として、タイのノンカイおよびラオスのヴィエンチャンにてメコン川の環境被害について住人からの聞き取りを行った。岡田は現地調査として、カンボジアのマングローブ地域のフィールドワークと地元住民、関係者へのインタビューを実施し、文献収集、作家との意見交換を行った。また、川に関する文芸作品集のカンボジア語、英語による編集、出版『私たちの流れ』(2024年1月、プノンペン)を行った。橋本は国内にて、ラオス人の手による「川、環境、生活、信仰」に関する映像作品の分析を実施した。 平松は2023年11月に、タイのノンカイにてメコン川問題の被害住民とのワークショップを開催し、問題の現状とその解決に向けての議論、および被害地の調査を行った。本ワークショップおよびフィールドワークには。コーンケン大学メコン川流域多元性研究センターのメンバーも参加した。近年のメコン川の環境変化を巡る河川流域国間の複雑な関係性についての認識を共有し理解を深めることができ、最終年度の共同研究に備えることができた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度の研究計画としては、研究代表者及び分担者はタイ、カンボジア、ラオスにおいて現地調査を行う。 また、日本において、各国の研究協力者が集まり研究発表を行う予定である。
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