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地域資料の戦略的選別のための資料の関係性に着目した横断的共有手法の実現

研究課題

研究課題/領域番号 22K18485
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関金沢大学

研究代表者

高田 良宏  金沢大学, 学術メディア創成センター, 准教授 (30251911)

研究分担者 堀井 洋  合同会社AMANE, 調査研究ユニット, 代表社員 (40372495)
笠原 禎也  金沢大学, 学術メディア創成センター, 教授 (50243051)
塩瀬 隆之  京都大学, 総合博物館, 准教授 (90332759)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード地域資料 / 早期公開 / 戦略的選別 / 逐次キュレーション / 横断的共有モデル
研究開始時の研究の概要

本研究では,学術資料を抜けなく残すという,学術資料の保存において,実現が困難とされていることにチャレンジする.そのために,学術資料そのものや分野に依存しない学術資料情報間の関係性に着目した柔軟な分類による横断的共有手法を導入し,様々な分類を基に学術資料の分布を可視化することで,その分布を基にした戦略的な選別が可能となり,抜けのない学術資料の計画的保存が可能となる.学術資料の様々な分類に基づく分布マップの作成やレッドブックの作成など,誰もが容易に利用できる手法であることから,地域資料の計画的な保管体制構築に多大な貢献が期待できる.

研究実績の概要

本研究では、学術資料を抜けなく後世に残すという、学術資料の保存において、実現が困難とされていることにチャレンジする。その実現のためのアイディアは、多様な視点で学術資料の分布を可視化する「学術資料の関係性に着目した横断的共有モデル」、各分野の戦略、学術資料の分布から計画的に資料を残す「戦略的選別」である。2年目は1年目に引き続き戦略的選別についての議論と学術資料を収集するための共通プラットフォームの検討、および、実証のための資料の調査/デジタル化および公開を行うとともに、関連研究者と共催でシンポジウム等を開催した。
Ⅰ.戦略的選別:学術資料を抜けなく後世に残すための戦略的選別モデルの検討を行った。特に、資料の収集/逐次キュレーションと早期公開までのプロセスおよび資料の活用などについて議論した。
Ⅱ.共通プラットフォームの検討:関連事業(「AI 等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」にかかるユースケース創出課題:(2023-05)地域文化資源データの共創のための汎用プラットフォームの開発)と協力し、資料を取集するとともにキュレーションを行う仕組みを考案し、関連事業予算でプロトタイプを作成した。
Ⅲ.実証:資料調査、デジタル化、逐次公開、および、その活用までを一貫して実施した。奥州市江刺地区において2022年度に閉校した7小学校の資料の概要調査を行い、一部資料のデジタル化、早期公開を行うとともに、資料情報の活用事例として、実物と今回デジタル化した資料を企画展で利用した。
Ⅳ.シンポジウム等の開催:地域の資料の保存・継承・利活用に関わるシンポジウム「学術野営 2023 in 雨煙別」(北海道夕張郡栗山町)を開催し、様々な観点で地域資料について議論を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画通り、プラットフォームの検討、実証、シンポジウムを開催することができた。プラットフォームの検討では、検討した収集プラットフォームが関連事業でプロトタイプとして実装された。実証では、調査、デジタル化、公開にととどまらず、活用事例まで示すことができた。シンポジウムでは、地域の資料の保存・継承・利活用について議論することができた。

今後の研究の推進方策

来年度は、学術資料を収集するための共通プラットフォームを使用して、収集から逐次キュレーション、公開、活用までを通した実証を行う予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2023 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (8件) (うちオープンアクセス 8件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件、 招待講演 6件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「地域アーカイブズ学」構築に向けての論点整理2023

    • 著者名/発表者名
      小幡 圭祐,佐藤 琴,堀井 洋,小川 歩美,大月 希望
    • 雑誌名

      情報知識学会誌

      巻: 33 号: 2 ページ: 196-201

    • DOI

      10.2964/jsik_2023_018

    • ISSN
      0917-1436, 1881-7661
    • 年月日
      2023-05-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 博物館におけるデジタル・アーカイブの理念2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤 琴,小幡 圭祐,堀井 洋,小川 歩美,大月 希望
    • 雑誌名

      情報知識学会誌

      巻: 33 号: 2 ページ: 192-195

    • DOI

      10.2964/jsik_2023_017

    • ISSN
      0917-1436, 1881-7661
    • 年月日
      2023-05-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] “強靭な”学術資料デジタルアーカイブの実現にむけた考察と試行2023

    • 著者名/発表者名
      堀井 洋,小川 歩美,堀井 美里,大月 希望,小幡 圭祐,佐藤 琴
    • 雑誌名

      情報知識学会誌

      巻: 33 号: 2 ページ: 186-191

    • DOI

      10.2964/jsik_2023_016

    • ISSN
      0917-1436, 1881-7661
    • 年月日
      2023-05-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Born-Digital地域資料(BDRM)の継承に向けた取り組み2023

    • 著者名/発表者名
      大月 希望,小川 歩美,佐藤 琴,小幡 圭祐,堀井 洋
    • 雑誌名

      情報知識学会誌

      巻: 33 号: 2 ページ: 180-185

    • DOI

      10.2964/jsik_2023_015

    • ISSN
      0917-1436, 1881-7661
    • 年月日
      2023-05-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 民具資料情報収集のためのクラウドソーシングシステムの構築2023

    • 著者名/発表者名
      川邊 咲子, 橋本 雄太, 林 正治, 堀井 洋, 堀井 美里, 中村 圭佑, 小川 歩美, 佐々木 紫帆, 高田 良宏, 卓 彦伶, 山地 一禎, 山下 俊介
    • 雑誌名

      情報知識学会誌

      巻: 33 号: 2 ページ: 162-167

    • DOI

      10.2964/jsik_2023_012

    • ISSN
      0917-1436, 1881-7661
    • 年月日
      2023-05-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 金沢大学学術データ管理システムの現状とこれから2023

    • 著者名/発表者名
      松平 拓也,笠原 禎也,高田 良宏,濵 貴幸,蟹屋敷 祐介
    • 雑誌名

      情報知識学会誌

      巻: 33 号: 2 ページ: 142-147

    • DOI

      10.2964/jsik_2023_009

    • ISSN
      0917-1436, 1881-7661
    • 年月日
      2023-05-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域資料の早期公開に資する「逐次公開」型運用モデルの確立:奥州市での実践例2023

    • 著者名/発表者名
      高田 良宏
    • 雑誌名

      博物館DXと地域文化遺産シンポジウム石川2023資料集

      巻: 2023 ページ: 23-30

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 金沢大学における研究データ管理基盤の構築2021

    • 著者名/発表者名
      松平 拓也,笠原 禎也,高田 良宏,濵 貴幸,蟹屋敷 祐介
    • 雑誌名

      情報知識学会誌

      巻: 31 号: 4 ページ: 486-492

    • DOI

      10.2964/jsik_2021_065

    • NAID

      130008161503

    • ISSN
      0917-1436, 1881-7661
    • 年月日
      2021-12-18
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] Collecting information on local everyday objects in cooperation with various informants through digitization and crowdsourcing system development2023

    • 著者名/発表者名
      Sakiko Kawabe, Shunsuke Yamashita, Masaharu Hayashi, Hiroshi Horii, Ayumi Ogawa, Yoshihiro Takata
    • 学会等名
      EAJS2023: 17th International Conference of the European Association of Japanese Studies
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 金沢大学における研究データ管理基盤取り組み状況について2023

    • 著者名/発表者名
      高田 良宏
    • 学会等名
      第1回北陸地区 学術データ基盤セミナー ~コアファシリティ連携から研究データエコシステム構築を目指して~ (兼「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」成果報告会)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 学校資料を残すためにーデジタルアーカイブによる試みー2023

    • 著者名/発表者名
      高田 良宏
    • 学会等名
      地域史研究講座2024
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 地域資料の早期公開に資する「逐次公開」型運用モデルの確立:奥州市での実践例2023

    • 著者名/発表者名
      高田 良宏
    • 学会等名
      博物館DXと地域文化遺産シンポジウム石川2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 金沢大学における研究データポリシー取り組み状況2023

    • 著者名/発表者名
      高田 良宏
    • 学会等名
      研究データ管理(RDM)説明会2022 in 金沢
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 貴重技術史資料の逐次公開のための再現実験 VR 体 験モデルの試作2022

    • 著者名/発表者名
      塩瀬 隆之,永平 幸雄,渡邊 雅之
    • 学会等名
      第17回日本博物科学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 学術データ管理にむけた金沢大学における取り組み2022

    • 著者名/発表者名
      高田 良宏
    • 学会等名
      大学ICT推進協議会2022年度年次大会(AXIES2022)RDM部会企画セッション:大学における研究データガバナンスを考える
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 研究情報の逐次公開:奥州市での実践例2022

    • 著者名/発表者名
      高田 良宏
    • 学会等名
      デジタルアーカイブ学会第 7 回研究大会サテライト・セッション 「多様な担い手たちによる地域資料継承セッション : 急変する社会における地域資料継承の“これから”を考える」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [備考] 奥州市学校資料

    • URL

      https://ourarchives.amane-project.jp/oshu-gakko

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-07-05   更新日: 2024-12-25  

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