研究課題/領域番号 |
22K18498
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関本 義秀 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (60356087)
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研究分担者 |
樫山 武浩 大阪経済大学, 経済学部, 准教授 (10611155)
矢部 貴大 東京大学, 空間情報科学研究センター, 客員研究員 (30940431)
Pang Yanbo 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任助教 (60870178)
小川 芳樹 東京大学, 空間情報科学研究センター, 講師 (70794296)
瀬戸 寿一 駒澤大学, 文学部, 准教授 (80454502)
澁谷 遊野 東京大学, 空間情報科学研究センター, 准教授 (20847917)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 擬似人流 / デジタルツイン / 自動抽出 / 建物 / 人流 / グローバル / データコモンズ |
研究開始時の研究の概要 |
近年の都市政策は、人口減少、高齢化、予算緊縮、コンパクトシティの推進等など様々な要因が加わり、複雑化している。 一方でそうした分析の中心となる人々の活動・流動を取り上げてみても、例えば民間ベースの携帯端末データをもとにした時間帯別メッシュ人口データは、集計ベースであっても依然高価であり、また、データの入手状況やその品質に応じて結果が大きく変わる不安定な状態が長く続いている。 そこで、本研究では、様々な国や地域の政策現場で汎用的に活用できることを念頭に置いた「全球規模の各国レベルの擬似人流データ基盤とそのエージェントモデル」を構築する事を目標にした基礎的な研究を進めていく。
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研究実績の概要 |
本研究では、様々な国や地域の政策現場で汎用的に活用できることを念頭に置いた「全球規模の各国レベルの擬似人流データ基盤とそのエージェントモデル」を構築する事を目標にした基礎的な研究を以下の項目で進めていく事としている。 (1)人流に関する各国ごとのオープンに利用できる地理空間情報の調査と整理 (2)オープンな衛星画像等からの建物の自動抽出による国レベルの世帯位置情報の把握 (3)断片的な携帯端末や調査情報等を利用した目的地選択の国別ハイパーパラメータ構築
2022年度は、まずは日本で基本的には全土をカバーする1.3億人の擬似人流データ(3種類のエージェントと7種類の行動)を作成し、所属の空間情報科学研究センターの共同利用データ(Joras)からリリースを行い、10名を超える研究者に利用頂いた。また、利用いただいた研究者からのフィードバックを受けながら、データ修正等を行い、現在Ver1.2までリリースを行った。さらに、初期バージョンでは考慮できていなかった、運送等のビジネス時のトリップモデル等も入れる事ができた。
また、建物についても、国土地理院のオープンな航空写真画像(解像度0.6m以上)を用いて、超解像(SR)とインスタンスセグメンテーション技術(Mask R-CNN with MPViT backbone)に基づく大規模建物抽出フレームワークで、兵庫県全体のレベルを対象に自動抽出を行い、80%程度の精度を得る事ができた。さらにタイのバンコクへの適用等も図っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
擬似人流データのリリースとマイナーバージョンアップが順調に行えている。海外への適用がやや遅れているが、今後進めていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
とくに課題はないが、2023年度が2年目にあたり、最終年度でもあるため、加速していきたい。
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