研究課題/領域番号 |
22K18509
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
河合 渓 鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 教授 (60332897)
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研究分担者 |
高山 耕二 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (50381190)
藤田 志歩 鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 准教授 (90416272)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 世界自然遺産 / アマミノクロウサギ / 人と自然の共存 / 食害 / 奄美群島 |
研究開始時の研究の概要 |
奄美群島は令和3年に世界自然遺産登録が決定した。奄美群島にだけ生息し特別天然記念物で固有種であるアマミノクロウサギは近年の移入種対策が進んだことで個体数が回復しつつある。一方でアマミノクロウサギの分布拡大による農作物への食害が報道されるようになってきた。そのため、世界自然遺産登録後に個体数が十分に回復してしまうと食害対策を検討する余地が限られてしまうため、食害対策を含めた「新しい人と自然の共存」の方向性を早急に検討する必要がある。本研究は野生動物管理における社会科学的アプローチを考慮し、科学と経済・社会・文化を合わせ学際的にアマミノクロウサギと人の共存の在り方を探索することを目的にしている。
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研究実績の概要 |
アマミノクロウサギの個体数は、捕食者対策やロードキル対策が進んできたことなどにより、回復傾向にある。これに伴いアマミノクロウサギによる食害は対象作物も多くなるとともにその被害額も上がってきている。また、被害を訴える地域も広がりつつある。このため、本研究が進めるアマミノクロウサギの食性の解明、及びこれをもとにした食害対策を進める必要性が高くなってきている。本研究では主にアマミノクロウサギの食性解明をおこない、奄美大島と徳之島において農家と協力しながらその対策を進めつつある。 奄美大島と徳之島において、アマミノクロウサギの食害調査を行った。これに対する対策について農家と話し合いを行い、徳之島を中心に柵の形状などを検討した。また、ウサギの食性を調べるために毎月ウサギの糞を採集し、DNA解析を進めている。 研究成果は学会等で報告を進めつつあり、論文の執筆もおこないつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
食害対策は順調に進んでいるが、食性調査はコロナのため調査地に頻繁にいくことができず若干の遅れが出ている。
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今後の研究の推進方策 |
祝害対策は、一層の対策を進めていく予定である。食性調査についてはコロナが落ち着いてきたため、サンプリングを進め、DNA解析を進めていく予定である。
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