研究課題/領域番号 |
22K18519
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分6:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
多湖 淳 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80457035)
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研究分担者 |
千葉 大奈 神戸大学, 法学研究科, 法学研究科研究員 (60900149)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 国際司法裁判所 / テキスト分析 / 実験 / ネットワーク分析 / 国際法と政治 / サーベイ実験 |
研究開始時の研究の概要 |
国際司法裁判所の判決を国際政治学の視点で、しかも従来当てはめられてこなかったテキスト分析・ネットワーク分析・オンラインサーベイ実験という3つの社会科学的方法で検討する新基軸のプロジェクトである。しかも、日本と中国というフィールドをサーベイ実験の実施場所として選択し、旧来の欧米中心的な国際秩序が揺らぐ中、国際法がどういった役割を果たしうるのかを政治学の立場から越境して挑戦的研究として問う意欲的研究である。国際秩序における法の役割を政治学的に分析する国際協働研究プロジェクトである。
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研究成果の概要 |
本プロジェクトは、国際司法裁判所の判決を国際政治学の視点で、科学的な手法として知られる量的テキスト分析・ネットワーク分析・オンラインサーベイ実験という3つの社会科学的アプローチで検討した。サーベイ実験の実施場所(フィールド)として日本と中国という異なる社会・国家を選択した点に特色があった。これは、旧来の欧米中心的な国際秩序が揺らぐ中、国際法がどういった役割を果たしうるのかを政治学の立場から越境して確認できることを意味した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プロジェクトの意義は、国際法と国際政治をつなぐ、実証研究を三つの方法論で展開したことにある。挑戦的研究の目標に照らして、探索的ではあるが有効な方法を見出すうえで多くの知見を得て、また、2年間という短い期間においてワーキングペーパーも複数作成することができ、一定の成果が出た。 判決が先例を重視していることは既知であるが、それが量的テキスト分析によって可視化されたことは社会科学におけるデータサイエンス応用事例としてとらえることができ、それも意義として理解できるだろう。
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