研究課題/領域番号 |
22K18536
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
高橋 遼 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (40748349)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | エコーチェンバー / 社会実験 / テキスト分析 / RCT / 信頼 |
研究開始時の研究の概要 |
気候変動は世界的な問題であり、これまで、気候変動に関する数多くの研究成果(科学的根拠)が報告されてきた。一方、気候変動の科学的根拠への懐疑的な意見は根強い。科学的根拠への信頼を損なわせる要因として、エコーチェンバー現象の可能性が挙げられる。本研究の目的は、気候変動の科学的根拠への信頼に与えるエコーチェンバー現象の影響や信頼向上を促す効果的な戦略を実証的に検証し、学術的に新しいエビデンスを提示することである。
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研究実績の概要 |
気候変動は世界的な問題であり、これまで、気候変動に関する数多くの研究成果(科学的根拠)が発信されてきた。近年、科学的根拠に基づいた政策立案が一般的になりつつある一方、気候変動に関する科学的根拠への信頼度は国や地域によって異なり、とりわけ、日本における信頼度は低い。 科学的根拠への信頼を損なわせる要因として、エコーチェンバー現象の可能性が挙げられる。エコーチェンバー現象とは、閉鎖的なコミュニティ内において、特定の意見が繰り返し発信されることで、意見の真偽に関係なく、その意見が受容される状況を指す。エコーチェンバー現象が生じる場合、気候変動の科学的根拠に反する情報への信頼が増加し、科学的根拠への信頼が損なわれてしまう。一方、閉鎖的コミュニティにおいても、発信されている情報が一般社会でどの程度受容されているかが明示的に理解可能な場合、エコーチェンバー現象の影響は軽減される可能性がある。しかしながら、気候変動の科学的根拠への信頼に与えるエコーチェンバー現象の影響や信頼向上を促す効果的な戦略は明らかにされていない。 本研究の目的は、エコーチェンバー現象は気候変動に関する科学的根拠への信頼に影響するのか、エコーチェンバー現象が生じやすい環境にあっても、人為的な介入によって、科学的根拠への信頼を向上させることが可能かという問いに対して、実証的に検証を行う。本研究の目的を達成するため、スマートフォンの独自アプリを開発し、アプリを用いたRCT(社会実験)を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アプリ制作および実験設計に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後、アプリを製作し、被験者を集めて実験を実施する。
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