• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

デジタル画像実験を用いた物理学実験で習得する思考力の評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K18576
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分9:教育学およびその関連分野
研究機関名古屋大学 (2023)
山形大学 (2022)

研究代表者

安田 淳一郎  名古屋大学, 教育基盤連携本部, 准教授 (00402446)

研究分担者 前 直弘  大阪大学, 核物理研究センター, 協同研究員 (10796098)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード物理教育研究 / 科学教育 / 学習評価 / 教育評価
研究開始時の研究の概要

大学の物理教育において,個々人の学習成果の可視化が求められている。しかし,実験科目はグループワークを行う場合が多く,学習者の活動を個別に評価することが難しい。そこで本研究では,学習者がデジタル画像実験を操作したログに基づき,思考力を自動的に採点するシステムを開発する。デジタル画像実験とは,実験器具・結果の静止画をプログラミングで統合したデジタル教材である。システムの開発に際して,教養教育における物理学実験で習得が期待される思考力,およびその中でデジタル画像実験によって測定可能な思考力を同定する。特に,レポートやテストで測定することが困難であり,デジタル画像実験での測定に適した思考力を特定する。

研究実績の概要

当該年度(2023年度)において,デジタル画像実験(IBE)の開発の第一段階が完了した。具体的な実績は以下の通りである。
①実験テーマとして「ホイートストンブリッジ回路の理解」「光学台の実験」の2テーマを設計し,各実験に関する設問群を開発した。また,各実験テーマを題材としたIBEの開発に向け,各実験の実施過程を動画および静止画で撮影した。
②ベルリン自由大学を訪問し,Kirstein氏,Haase氏ら4名の研究者に6時間に渡って聞き取り調査を実施し,同大学におけるIBEの開発環境の詳細,ドイツの大学・高校におけるIBEの活用・普及状況,ドイツの物理教育におけるIBE の位置づけ(教育関係者の受け止め)について情報提供を受けた。本調査の結果,以下のことが明らかになった。(1)ベルリンおよびブランデンブルク州のカリキュラム・フレームワークには,高校物理(前期量子論)の教材としてIBE が例示されている等,ドイツ国内でIBEの普及が進んでいること。(2)ドイツの教師の中には,日本の教師と同様に,IBE が学校の授業で生徒が実験を行う機会を減らすのではないかと懸念する教師も一定数いること。このような懸念を払拭するには,第一に,IBE が実験に取って代わることはできないことを強調すべきであり,その上で,IBE および実験,各々の利点を定義すべきであること。重要なことは,“Find middle”,動画と実験の中間的な位置づけを探るべきということ。以上の聞き取り調査の結果について,日本物理学会2024年春季大会で口頭発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定では,2022年度中にIBEおよび設問群の開発に取りかかる計画であったが,COVID19の影響によりベルリン自由大への海外視察が翌年度に延期になるなど,予定通りに進まなかったため。

今後の研究の推進方策

Kirstein氏らの助言を踏まえ,IBEの開発を加速する。具体的には,ベルリン自由大学が展開するtetfolioのウェブアプリ「tetbox」等を活用することで,IBEの開発を効率化する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] アラスカ大学フェアバンクス校(米国)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] デジタル画像実験(Interaktive Bildschirmexperimente)の現状と今後の可能性ーベルリン自由大学への訪問調査報告ー2024

    • 著者名/発表者名
      安田 淳一郎,前直弘,Michael M. Hull
    • 学会等名
      日本物理学会 2024年春季大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-07-05   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi