研究課題/領域番号 |
22K18609
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
片桐 正敏 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00549503)
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研究分担者 |
日高 茂暢 佐賀大学, 教育学部, 講師 (20733942)
富永 大悟 山梨学院大学, 経営学部, 准教授 (30795597)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 知的能力 / ギフテッド / 実行機能 / 認知特性 / 知能 / 発達障害 / 2E / 過度激動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,当事者研究としてギフテッドの子どもの困難さについて子どものインタビューと,基礎研究として認知特性(特に実行機能)の双方から検討を行い,困り感の要因を明らかにすると共に,有効な支援方法を提案することにある。初年度は,主にギフテッド応援隊の協力を得て,全国のギフテッドの子どもと親への予備調査を実施し,次年度以降は,ギフテッドの子どもと親へのインタビュー調査と実行機能課題の実験を実施する。
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研究実績の概要 |
本研究は,当事者研究としてギフテッドの子どもの困難さについて子どものインタビューと,基礎研究として認知特性(特に実行機能)の双方から検討を行い,生きづらさの要因を明らかにすると共に,有効な支援方法を提案することにある。主にギフテッド応援隊の協力を得て,全国のギフテッドの子どもと親への予備調査を実施し,その後本調査として,ギフテッドの子どもと親へのインタビュー調査と実行機能課題の実験を実施する。 今年度は,ギフテッド(知的能力の極めて高い)の中学生から社会人の方に対するインタビュー調査,および想像性課題,質問紙調査を実施した。インタビュー調査の内容としては,日常生活に関して(何をしているか?好きな活動、趣味について),学校での活動(幼稚園(保育園),小学校,中学校,高校では?)および学校,先生の印象,人間関係(友だち関係,友だちの定義)について,学校に行けなかった理由,家庭でのこと(親やきょうだいについて、親の理解度など),自分自身の困りごとについて,自分と他者が違うなって思ったこと,進路について 何がしたいのか?,学校への要望などについて聞き取りを行ない,分析を行なっている。 その他,調査研究の倫理申請および調査実施のための準備を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の進捗としては,インタビュー調査の時間が取れなかったことと,分担研究者および調査協力者の日程調整に時間がかかってしまったこと,調査研究の下準備に時間がかかってしまったことなどで遅れが生じている。 しかしながら,今年度は調査準備などがほぼ終わり,インタビュー調査も年度末から行なうことができたことから,次年度は徐々に研究の速度を上げていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
上述したギフテッド応援隊の協力を得て,ギフテッドの子ども(発達障害を併存している子どもも含む)と親を対象に,インタビュー調査を引き続き実施する。主に遠方に協力者がいることもあり,必要に応じてインターネットを使ったzoomなどの会議システムを用いてインタビューをすることも検討する。 実行機能課題は,WEB上で実施できる課題を検討中である。その他にも,想像性課題のほか,質問紙調査なども取り入れる。眼球運動の計測など生理指標も用いながら様々な側面からデータの収集を検討している。 調査フィールドはギフテッド応援隊のほかにも,研究分担者である佐賀大学の日高および山梨学院大学の富永のものがあり,研究分担者とともに質的研究と実験研究を進めていく。研究協力者として,北海道にて数十人規模でギフテッドの支援活動を実施している小泉雅彦氏(元中学校教員)のフィールドも併せて調査を行う。
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