研究課題/領域番号 |
22K18635
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 順天堂大学 (2023) 早稲田大学 (2022) |
研究代表者 |
竹中 晃二 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 客員教授 (80103133)
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研究分担者 |
上地 広昭 山口大学, 教育学部, 教授 (60367084)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | メディア・エンパワメント / 衝動性 / 感情制御 / 子ども / 衝動性制御 / 感情調整 / メディア / エンパワメント / 自制力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,急激に進むICT関連技術・需要の高まりの影で解決が困難な負の側面となっている,子ども(おおむね18歳未満)が抱える諸問題について,エビデンスに基づく対策を検討し,その社会実装を通じて,子どもに健全なメディア利用を促す支援を行う。本研究は,現在のみならず将来において「賢いメディア・ユーザー」を育てることを目的に,「メディア・エンパワメント」 の強化を目的とした介入プログラムの開発および評価を行う。メディア・エンパワメントとは,子ども自身の考えや感覚によって,メディアの持つ影響力に気づき,メディアに関わる行動を自身で制御できるようにする能力のことである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,子どものメディアへの衝動性を抑えるために,メディア・エンパワメント,すなわち子ども自身の考えや感覚によって,メディアの持つ影響力に気づかせ,メディアに関わる行動を自身で制御できるようにする介入プログラムの開発および評価を行うことであった。初年度では,メディアの衝動に関して実際に生じている事例やその対処法を子どもから調査し,次年度では複数の小学校児童を対象に開発したプログラムを実践し,それらの効果を検証した。今後,このプログラムを広く普及啓発させるために,楽しみながら学ばせることを意図し,メディアに伴う衝動性の制御についてのカードゲームや双六ゲームを開発し,普及を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メディア利用については,頻発する低年齢の性被害,有害広告による翻弄,ゲーム依存,オンライン利用によるいじめ,詐欺や犯罪への関与・被害,健康阻害,学習阻害など,子どもたちのウェルビーイングを脅かす危険性が増加している。これら否定的な事案が生じている背景には,子どもたちがメディア接触に関わって「自制」や「感情調整」ができていないままに反応してしまうことがあげられる。本研究では,メディアの使用自体に制限や規制を設ける取り締まるアローチや単に危険性を知らせるリテラシー教育ではなく,自己制御能力を高めるアプローチに重点を置き,子どもが現在のみならず将来において成熟した対応ができるように利用したい。
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