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子供の知的・発達障害の自動的かつ客観的なスクリーニング検査の実現

研究課題

研究課題/領域番号 22K18663
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分10:心理学およびその関連分野
研究機関追手門学院大学

研究代表者

廣瀬 智士  追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (70590058)

研究分担者 大内田 裕  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80510578)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード発達障害 / 個人差 / 機械学習 / 運動 / 画像処理
研究開始時の研究の概要

本研究は、子どもの知的・発達障害の早期発見を画像から動作の特徴抽出を行うことで実現することを目的とする。具体的には、走動作の動画から関節運動の同定、関節運動から個人の特徴を抽出し、その特徴に基づき障害の有無を推定する分類器を作成する。本研究は発達障害・知的障害のスクリーニングテストの完成を目標にした萌芽的研究であると同時に、運動の個人差を体系的に捉える技術を完成させ種々の研究にパラダイムシフトを起こす可能性を有しており、学術的ならびに社会的に意義の高い研究であると確信する。

研究実績の概要

自閉症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害などの子供の知的・発達障害は年々増加傾向にあり、大きな社会問題となっている。知的・発達障害を抱えた子供の指導において、早期に該当する子供を発見し、適切な介入や支援環境の整備を行うことが本人の自立を可能にする重要な因子である。しかし、現在のところ知的・発達障害の初期発見は、教師、親や本人の主観的な気づきに依存しており、とりこぼしの可能性が懸念されている。本研究では、運動中のヒトを撮影した動画から個人の運動の特徴を数値化する画像処理技術を開発し、この技術を子供の走動作の動画に適用することにより、発達障害の早期発見を可能にする自動的かつ客観的なスクリーニング検査を実現する。具体的には、走動作の動画から関節運動の同定、関節運動から個人の特徴を抽出し、その特徴に基づき障害の有無を推定する分類器を作成する。
昨年度まではまず、学習済みの既存のニューラルネットワークを用いて、50m走を行っている際の撮影映像から、走動作のキネマティクス(各関節の動き)を取り出すことを試みた。しかし、太陽光の影響で明度が場所により大きく変わる屋外環境である点、長距離の移動を伴う運動であり、走路全体を通して大きな画角で撮影することが困難であった。この問題は解決困難であったため、記録対象を室内のトレッドミル歩行に変更した。また、映像からの関節運動を抽出する試みと同時に、慣性センサを用いて記録したデータから同様の試みを行う。また下肢筋電図を用いる試みも同時に行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

計画当初は、ビデオからキネマティクスの抽出に関しては、既存の方法で簡単に可能であると考えていたが、対象にした50m走では、被写体の位置が大きく変わる、太陽光下での撮影、という二つの条件が重なり、既存の深層学習でのキネマティクス抽出が想像以上に困難であった。このため当初計画に比べて研究の進捗は遅れている。

今後の研究の推進方策

研究の最終目標は、市販のカメラ映像で撮影した50m走動画からヒト姿勢を推定し、その推定した動作情報から個性を割り出すものであるが、キネマティクスの抽出部分がうまくいかなかったため、室内でのトレッドミル歩行(走行)において、1, 複数台の定点カメラからのキネマティクス抽出を試みる。2, 個性の数値化に関しては、慣性センサーを用いて記録したキネマティクス、無線筋電図を用いて記録した筋電図を対象に進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-07-05   更新日: 2024-12-25  

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