研究課題/領域番号 |
22K18743
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
河谷 芳雄 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(環境変動予測研究センター), 主任研究員 (00392960)
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研究分担者 |
野口 峻佑 九州大学, 理学研究院, 助教 (90836313)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 中層大気 / 海洋循環 |
研究開始時の研究の概要 |
モデル上端高度の異なる大気海洋結合モデルを用いて長期積分を行い、結果を比較・検証することで、中層大気の有無が気候学的な海洋循環に及ぼす影響を調査する。また中層大気変動をナッジング手法によってモデルに与え、海洋循環がどのように変わるかを季節予報スケールで調査する。海洋ー対流圏ー中層大気結合を理解するために、研究参画者に加えて、国内外の地球惑星科学分野の専門家とも議論し、予報機関に役立つ情報を提供し社会に還元する。
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研究実績の概要 |
中層大気が対流圏下層に及ぼすプロセスが、更に海洋に影響を及ぼすのか、を調べるために、東京大学、国立環境研究所、海洋研究開発機構で共同開発された最新版の大気海洋結合モデルMIROC6を用いた実験を行う環境を整備した。海洋及び対流圏の空間解像度や物理過程の設定は全て同じにし、大気モデル上端高度のみを30km及び85kmに変えたモデルを構築し、初期実験を開始した。まずは上端85kmにしたモデルに置いて、既存の設定で使われている、レイリー摩擦について、東西平均成分にはかけず、擾乱成分にだけ掛けるように変更した。また水平拡散を強めるのはモデル上端のみに設定した。次に30kmモデルについても同様な設定を行った。これにより、両者のモデルの比較を行えるようになる。今年度は30年分の積分をそれぞれ行い、モデルの挙動を確かめ、次年度の本格実験に備えた準備を行った。 直近に生起した成層圏の極端変動イベントに対して、中層大気変動をナッジング手法によって拘束したアンサンブル予測実験を、大気海洋結合設定のモデルを用いて行い、その結果の解析も進めた。冬季のイベント後から晩春までの期間において、成層圏と同極性の環状モード偏差が対流圏・地表において卓越し、気候学的標準偏差以上の規模の風応力偏差が高緯度の洋上で生じることを確認した。これに対応し、海洋亜表層に有意な流量および温度の偏差が生じることも確認できたが、それらがより深部の偏差出現に繋がるか否かに関しては更なる分析を要する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に見越していた気候モデルの構築、実験はほぼ予定通りに行うことができた。また海洋が中層大気へ与える影響について、既存実験の解析を行い、異なる海洋状態で、中層大気の波動伝播・作用が異なることが確認でき、今後の研究に応用できることが分かった。
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今後の研究の推進方策 |
交付申請書に記載した手順で、引き続き研究を進めていく。特に気候モデルの本格的な実験を開始し、データ解析を進めていく。
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