研究課題/領域番号 |
22K18745
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分18:材料力学、生産工学、設計工学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小原 良和 東北大学, 工学研究科, 准教授 (90520875)
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研究分担者 |
辻 俊宏 東北大学, 工学研究科, 助教 (70374965)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 非破壊評価 / モード変換エバネッセント場 / 薄板中の微小欠陥 / 超解像映像法 / 超音波探傷 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の自動車・航空機産業が今後の国際競争を勝ち抜くには、軽量化による高燃費化の実現が不可欠だが、その鍵を握るのが、微小欠陥も見逃さない薄板部材接合部の非破壊評価技術の確立である。本研究では、欠陥近傍でのみ、横振動が縦振動にモード変換された特異な高強度応答「モード変換エバネッセント場」の発生機構を解明し、レーザスキャン技術と融合した実用的な超解像可視化技術を創出することを目的とする。
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研究実績の概要 |
薄板部材の接合部の検査法として、欠陥からの散乱波(伝搬波)を用いる超音波フェーズドアレイの開発が長年行われてきたが、映像分解能が回折限界(λ/2)に制限され、微小欠陥検出は原理的に不可能だった。本研究では、従来法とは全く原理の異なる「モード変換エバネッセント場に基づく超解像可視化技術」を創出すべく、3D数値シミュレータの構築により、その発生挙動を解明する。さらに、接合部全体に効果的に横振動(面内変位)を発生させる方法を検討する。これにより、微小欠陥近傍で、モード変換の縦波エバネッセント場(面外変位)が発生する。これを、現場で求められる高SN比の実現に向けて、He-Neレーザより10倍感度の高い赤外レーザドップラ振動計の精密スキャンにより選択的に検出し、接合欠陥の超解像可視化を実現する。2022年度は、下記3項目を遂行した。 [1]接合部全体を効果的に横振動させる振動子を試作し、レーザスキャン技術を駆使した音場計測装置で評価した。その結果、縦波用探触子を用いた場合は、側面からの入射に対しても、ポアソン効果で面外変位が発生してしまうのに対し、横波用試作探触子では、面外変位を大幅に抑制できることが分かった。 [2]実欠陥でのモード変換エバネッセント場の発生機構解明のため、3D数値シミュレータの開発を目的として、検討を開始し、効率的計算のためボクセル要素で構成された有限要素解析ソフトウェアが有望であることを確認した。 [3]薄板試験片に対して検証用微小欠陥試験片の作製も開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
横振動探触子の試作、3D数値シミュレータの開発、微小欠陥試験片の作製が順調に進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
計画通り、3D数値シミュレータによる発生機構解明に取り組むとともに、精密レーザスキャン装置の導入、基礎検証を開始する。
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