研究課題
挑戦的研究(萌芽)
新規理論「ベクトル・回転正準変換」によって,衛星航空機・浮体式洋上風車などの大変形構造物の構造解析と機構解析を統合する挑戦的研究である.現状は「部材レベルの構造解析に回転角を変数とするモデル」,「システムレベルの機構解析にベクトルを変数とするモデル」が別々に使用されている.部材レベルからシステムレベルでの設計に移行する際にモデルを作り直すという致命的な問題が生じる.本研究では部材レベルからベクトルモデリングを行った上で,「ベクトル・回転正準変換」を導入し,この障壁の打破に挑む.これは変換前のベクトルでジョイント表現,変換後の回転角で高精度解析を実現する新規アイデアである.
研究では部材レベルからベクトルモデリングを行った上で,新規理論【ベクトル・回転正準変換】を導入し,この障壁の打破に挑んだ.これは変換前のベクトルでジョイント表現,変換後の回転角で高精度解析を実現する新規アイデアであった.提案する統合モデリング手法は部材レベルからベクトルモデリングを行うので,【異分野を分かつ変数の相違】が解決され,これまで隔てられていた構造と機構の両解析をシームレスに繋ぐことができた.提案手法の実証のため,同施設の風洞装置で実験を行った.翼模型を用いて部材レベルでの解析精度実証が可能となった.多点カメラ計測法と分布歪計測法を併用することで解析精度実証が可能となった.
国際共同研究を通して,【異分野を分かつ変数の相違】を解決することで,これまで断裂していた構造解析と機構解析のシームレスな統合を実現する挑戦的意義を有する.これまでに培った計測方法を統合し,システムレベルでの構造・機構連成挙動の風洞実験という過去研究の知見・データが圧倒的に乏しい実験領域に挑戦する意義を有する.提案する【ベクトル・回転正準変換】は細長梁のみならず,板やソリッドに拡張し,高高度風力発電システムや羽ばたきドローンなど多様な構造に適用可能な萌芽性を有する.
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 4件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 12件)
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