研究課題/領域番号 |
22K18868
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
江 偉華 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (90234682)
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研究分担者 |
太田 朋子 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (30373020)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 安全工学・安全科学 / 環境放射線(能) / 地震災害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、広域静電場の異常分布に着目することにより、大地震の直前予知を目指す。研究の第一段階として、この新しい方法の実現性について定量的に評価すること は本研究の目的である。研究内容は本格的な実験システムの構築ではなく、その前段階の 定量分析と課題整理が中心となり,以下の研究項目を計画している。1)地震直前の震源地 付近における放射性元素の濃度に関する定量分析. 2)放射線照射による大気中の荷電粒子 生成量に関する定量分析. 3)電荷分離による大気静電界の挙動に関する定量分析. 4)平常 状態の大気静電界観測とデータ分析. 5)大地震直前の大気静電界異常検知実現性の総合分 析と結論抽出。
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研究成果の概要 |
本研究は、大気中の放射性元素の濃度とそれによる大気静電場への影響に着目している。大地震直前に発生する放射性元素濃度の変化による大気静電場異常に基づく大地震予知の可能性について調査・検討した。主な研究活動と成果は以下のとおりである。 大気静電場の要因のひとつとなるラドンの生成量を見積もる基礎情報の取得を目的として、ラドンの放出源となる長岡地域およびその周辺の地質・地理情報等の調査を行った。数値計算モデルを構築し、これを用いて大気中に放出された放射性気体による電離効果について定量的に模擬した。この結果を用いて、地震直前に発生する地表ガス放出による広域静電場の挙動について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大地震の直前予知は極めて重要な技術課題である。本研究は、広域静電場の異常分布に着目することにより、大地震の直前予知を目指すものである。大気静電界異常の最大な特徴は、広域現象であることにある。地下ガス放出というミクロ現象が静電界異常というマクロ現象につながり、比較的地震前兆との因果関係として判別し易い。 本研究は、従来技術と異なる視点からの挑戦であり、目指す目標は、数多くの地震予知手段の中で、新たなアプローチを追加することにより、少しても地震予知の精度を向上することである。
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