相転移起源・動的原子シャッフリングの協力現象に起因したナノ組織形成・力学特性変化

• 研究課題/領域番号: 22K18890
• 研究種目: 挑戦的研究(萌芽)
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 中区分26:材料工学およびその関連分野
• 研究機関: 大阪公立大学
• 研究代表者: 多根 正和 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (80379099)
• 研究分担者: 東野 昭太 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 助教 (70908095)
• 研究期間 (年度): 2022-06-30 – 2025-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2022年度)
• 配分額: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円); 2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: 力学特性 / 原子シャッフリング

研究開始時の研究の概要

研究代表者は、構造・生体用材料として重要なbcc系チタン(Ti)合金において、統計力学的な合金組成のナノスケールの空間ゆらぎによって、六方晶構造へのオメガ変態に起因した「動的な原子シャッフリング」が生じており、その協力現象に起因して数nmのオメガ相が高密度分散した新規ナノ組織が形成されることを発見した。しかし、このナノ組織の形成挙動は十分に解明されておらず、形成されるナノ組織と力学特性との相関関係も不明である。そこで、本研究では、Ti合金等の無拡散の変位型相転移に着目し、相転移を起源とした動的シャッフリングの協力現象、ナノ組織の形成挙動および形成されるナノ組織と力学特性との相関関係を解明する。