研究課題/領域番号 |
22K18936
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
梶 弘和 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (70431525)
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研究分担者 |
堀 武志 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (30808829)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 生体模倣システム |
研究開始時の研究の概要 |
胎盤は、母体と胎児の境界に存在する臓器であり、ホルモン産生等の機能を持つ一方で、医薬品や病原体等異物に対するバリアの役割も果たしている。一方、胎盤は動物種により構造や機能が大きく異なるため、病態や薬効を評価するためには、ヒトの組織に基づいた知見を得ることが非常に重要である。本研究では、近年樹立されたヒト胎盤由来の栄養膜幹細胞(TS細胞)を用いて、胎盤の絨毛構造を有するオルガノイドの作製に挑戦する。さらに、胎盤バリア能を定量評価するためにより汎用性の高い平面状オルガノイドの開発にも取り組む。
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研究成果の概要 |
本研究では、近年樹立されたヒト胎盤由来の栄養膜幹細胞(TS細胞)を用いて、胎盤の絨毛構造を有するオルガノイドの作製に挑戦した。アガロースで作製したマイクロウェル内にTS細胞を播種し、胎盤形成に関わる成長因子などを制御することで、表面に絨毛構造を有する球状の胎盤オルガノイドを作製することに成功した。さらに、球状の胎盤オルガノイドの培養条件をもとに、定量的に胎盤物質透過性の評価が可能な平面状の胎盤バリアモデルの作製にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したヒト胎盤オルガノイドは、ウイルスなどが胎盤に感染するメカニズムや妊娠高血圧症候群に関わる胎盤形成不全のメカニズムを解明する上で有用である。また、胎児への副作用を抑えた新しい医薬品の開発や、実験動物を使用しない医薬品安全性評価(動物実験代替法)の開発などにも応用可能である。
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