研究課題/領域番号 |
22K19066
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分35:高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 裕一郎 大阪大学, 大学院理学研究科, 助教 (10739676)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 環状高分子 / ポリロタキサン / シクロデキストリン / ポリエチレングリコール / 末端連結 / 超分子 / ロタキサン / 高分子 / 環状分子 |
研究開始時の研究の概要 |
環状高分子は線状高分子とは異なる性質を示すことが知られており、幅広い分野への応用の可能性を有するにも関わらず、効率的合成法が確立されていないため、社会実装は実現されていない。本研究では、環状高分子合成において超分子という分子間が弱い相互作用により自己集合するという概念を導入することで、これまで困難であった高濃度での環状高分子合成法を開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、擬ポリロタキサン(pPRxs)を使用して、高濃度の高分子水溶液から環状高分子を合成する新しい方法論を開発した。環状高分子は、環状分子の空洞部に線状高分子を貫通させてpPRxを形成し、その後、pPRx内の線状高分子の末端間を連結することで得た。pPRxを用いた我々の方法では、従来の環状高分子合成では困難な濃度で環状高分子を合成することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環状高分子は線状高分子と異なる粘度や熱特性を持つことが知られており、環状高分子材料の開発が期待されている。しかしながら、環状高分子は線状高分子末端間を連結することで合成されることが一般的であり、線状高分子末端間を連結するには低分子で合成する必要があるため、大量合成が困難なため、その材料物性の調査は未だ行われていない。本研究の手法は、環状高分子の大量合成に繋がる手法であるため、環状高分子材料創製と物性調査へ繋がる重要な研究であるため、学術的、社会的意義は高い。
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