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標的指向型ファージ提示法とナノ粒子技術の融合による次世代ペプチド医薬品開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K19102
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分37:生体分子化学およびその関連分野
研究機関東京工業大学

研究代表者

三原 久和  東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (30183966)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
キーワードペプチド / リガンド / ファージ提示法 / ナノ粒子 / クラスター効果 / 次世代医薬品
研究開始時の研究の概要

抗体に代わる次世代の医薬品としてペプチドが注目されている。しかし結合活性の点で抗体に劣るという課題があり、ペプチド医薬品の開発にはブレークスルーが求められている。本研究では、独自に開発した標的指向型ファージ提示法を利用して医薬品のリードペプチドを探索し、ペプチドをナノ粒子に集積化することでクラスター効果を発現させ、抗体に匹敵する結合活性をもつナノ粒子型ペプチド医薬品としてアップグレードさせる研究を展開する。本研究は、ナノ粒子型ペプチド医薬品を抗体に代わる新しい医薬品のモダリティとして提案するものであり、ペプチド医薬品開発に貢献すると期待される。

研究成果の概要

申請者が独自に開発した標的指向型ファージ提示法により、ガラクトース結合性レクチンの1つで、ガン関連タンパク質であるガレクチン3に結合するペプチドリガンド探索を実施した。ガラクトース修飾環状ペプチドファージライブラリを構築し、ガレクチン3に対してスクリーニングを行った結果、ガレクチン3に対して高い結合活性を示す糖修飾環状ペプチドを見出すことができた。得られたガラクトース修飾環状ペプチドを修飾した蛍光シリカナノ粒子を調製し、ガレクチン3との相互作用を評価した結果、クラスター効果により結合活性が向上する結果を得ることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、独自に開発した標的指向型ファージ提示法を活用したペプチド医薬品の開拓に加え、ナノ粒子との複合化によるMultivalent drugに展開することで、抗体に匹敵する結合親和性をもつナノ粒子型ペプチド医薬品の開発手法の確立を目的とした。独自のペプチド創薬技術をMultivalent drugに融合する手法はこれまでに類を見ない挑戦的なアプローチであり、学術的に意義のある研究である。また、生体適合性を高めたナノ粒子を活用することで、ペプチド医薬品の体内安定性を向上させることも可能であり、ガンやウイルス感染などに対する優れた治療薬の開発に貢献できるため、社会的にも有意義な研究である。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ガラクトース結合タンパク質の解析を指向したリガンド修飾蛍光シリカナノ粒子の創製2023

    • 著者名/発表者名
      松浦 右京・三原 久和・堤 浩
    • 学会等名
      日本化学会第103春季年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Construction of a galactose-modified peptide phage library and screening of peptide ligands binding to galectin-32023

    • 著者名/発表者名
      Yue Qiu・Hisakazu Mihara・Hiroshi Tsutsumi
    • 学会等名
      日本化学会第103春季年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-07-05   更新日: 2025-01-30  

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