研究課題/領域番号 |
22K19119
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
鎌田 春彦 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクトリーダー (00324509)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 抗体医薬 / 二重特異性抗体 / 抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、単純かつ高効率に二重特異性抗体の創出が可能な新しい抗体作製技術を、タンパク質を「混ぜる」という観点から開発することを目指す。抗体のもつ4つサブクラスのうち、特定のサブクラスで自然に起こることが報告されている抗体鎖の交換反応(Fab-arm exchange (FAE)技術)を用いて二重特異性抗体の創出を目指す。医薬品としての利用が進んでいるヒトIgG1を用いて、効率よく二重特異性抗体を創出する技術を開発する予定である。
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研究成果の概要 |
本研究では、単純かつ高効率に二重特異性抗体の創出が可能な新しい抗体作製技術を、タンパク質を「混ぜる」という観点から開発することを目指す。近年の抗体医薬の開発において、より高い機能を持った抗体モダリティの開発に期待が寄せられている。特に、通常のモノクローナル抗体に代わる二重特異性抗体の作製については、既に上市された複数の抗体医薬が存在することに加えて、臨床応用を視野に入れた基礎的研究が加速しており、現実的に臨床応用が可能な抗体誘導体の開発が有望視されている。そこで本研究で我々は、Fab-arm exchange (FAE)技術を用いて二重特異性抗体の創出を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題で、naked IgGに関する混ぜる技術を確立したうえで、先行しているUGを活用した二重特異性抗体の創出法を確立することで、将来的に二重特異性抗体の学術分野を活性化することが可能となる。このような単純な作製法を普及によって、これまで抗体作製に関わってきた研究者間のコラボレーションが進み、二重特異性抗体開発に向けた研究が加速するものと期待される。特に、二重特異性抗体の創出が強く期待されている、固形がん等の難治性疾患の治療薬が加速度的に増えるプラットフォーム技術になるものと期待しており、学術的・社会的意義は高い。
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