研究課題
挑戦的研究(萌芽)
研究代表者は、放線菌や植物が生産する低分子化合物が生理的条件下で有機触媒として機能することを初めて発見した。生物が生理的条件下で機能する有機触媒を生産する報告例はこれまで全く無く、世界に先駆けた本発見で、酵素(タンパク質)、リボザイム(RNA)に次ぐ第3の生体触媒の存在が明らかとなった。研究代表者が見いだした有機触媒はいずれも酸化反応を触媒する活性のみであるが、生物は異なる触媒活性を示す低分子化合物を多数生産している可能性が高い。本研究では、酸化反応以外の反応を触媒する化合物を天然界から探索し、どのような構造の低分子化合物が存在し機能するかを解析することを目的とする。