研究課題/領域番号 |
22K19133
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
由里本 博也 京都大学, 農学研究科, 准教授 (00283648)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 生物間相互作用 / 微生物生理 / 葉面微生物 / 作物増収 / MCPタンパク質 / Cheタンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
メチロバクテリウム属に代表されるメタノール資化性細菌(C1細菌)は葉面微生物の優占種であり、植物生長促進効果をもつことが知られているが、植物との相互作用の分子機構については未解明な点が多い。本研究では、これまで明らかにされてこなかったC1細菌のメタノール走化性の分子機構を解明し、葉面での優占化メカニズムにおけるメタノール走化性の関与の有無を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
Methylobacterium属に代表されるメタノール資化性細菌(C1細菌)は葉面微生物の優占種であり、植物生長促進効果をもつことが知られている。本研究では、C1細菌の葉面での優占化にはメタノール走化性が関与するのか?という「問い」に答えるため、我々がこれまでに見出したアカシソとMethylobacterium sp. OR01株との特異な関係をモデル系として、メタノール走化性に関わるタンパク質群の同定と機能解析を行い、葉面定着能との関連性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
C1細菌のメタノール走化性に関与するタンパク質として、MCPタンパク質に加えて、Cheタンパク質群および、べん毛を構成するフラジェリンをコードする遺伝子を同定し、それぞれの葉面定着能への重要性を明らかにすることができた。得られた研究成果は、自然界における植物-微生物間相互作用機構のさらなる理解につながるだけでなく、葉面定着能を高めたC1細菌による作物増収のための微生物製剤や新規栽培技術開発が期待できる。
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