研究課題/領域番号 |
22K19144
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
本田 信治 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (90632167)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アカパンカビ / ウイルス |
研究開始時の研究の概要 |
アカパンカビはモデル生物としてショウジョウバエに次ぐ古い歴史を持つのにも関わらず、研究代表者らの報告までアカパンカビに感染する菌類ウイルスの発見に至らなかった(Honda et al, Nature comm, 2020)。この長い未発見の理由の一つに、「糸状菌アカパンカビの生殖期にウイルスを除去する未解明な分子機構が挙げられる。本研究では、この特殊な分子機構を分子レベルに紐解くことを目指す。
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研究実績の概要 |
アカパンカビはモデル生物としてショウジョウバエに次ぐ古い歴史を持つのにも関わらず、研究代表者らの報告までアカパンカビに感染する菌類ウイルスの発見に至らなかった(Honda et al, Nature comm, 2020)。この長い未発見の理由の一つに、糸状菌アカパンカビの生殖期にウイルスを除去する未解明な分子機構が挙げられる。本研究では、この特殊な分子機構を分子レベルに紐解くことを目的とする。 当初の計画ではウイルス除去機構を担う因子群を抽出することが困難であることが判明したため、新たな実験系を構築し、ウイルス除去機構を担う因子群の抽出・同定を目指すことを試みた。具体的には申請者が発見した無性生活環のウイルス感染応答のみを消失する欠損株をウイルス感染させ、生殖期にウイルスを除去する分子機構の発動の有無を調査した。その結果、この欠損子孫株でもウイルスが消失することから、生殖期特異的なウイルス除去機構の存在を再確認した。そこで、この欠損株においてRNA-seq解析を行い、ウイルス除去機構を担う因子群の抽出を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度の時点で、当初の計画でのウイルス除去機構を担う因子群の抽出が困難であることが判明したため。
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今後の研究の推進方策 |
RNA-seq解析から得られた結果から、有性生活環特異的にウイルス感染時に応答する遺伝子群の抽出を試み、スクリーニングを実施する。また、最近発見された酵母に保存された抗ウイルス防御が糸状菌のウイルス除去機構を担う可能性も検討する。
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