研究課題/領域番号 |
22K19154
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤村 由紀 九州大学, 農学研究院, 准教授 (20390304)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | miRNA / 機能性RNA / ファイトケミカル / 緑茶 / circRNA |
研究開始時の研究の概要 |
近年、食餌性の植物由来機能性RNAの一種であるmicroRNA(miRNA)が動物体内でも作用する可能性が示され、植物-動物間の界を超えたmiRNAの役割が注目されつつある。そこで本研究では、生体調節作用を有する代表的な食餌性植物のmiRNA発現プロファイルを取得すると共に、その機能制御に関わることが最近明らかになりつつある新規ノンコーディングRNAである環状RNA(circRNA)にも焦点を当て、生体調節作用と連動する特徴的なcircRNA-miRNA-mRNA制御ネットワーク構造の一端を明らかにし、植物-動物間の界を超えた機能性RNAのふるまいの可視化を試みる。
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研究成果の概要 |
近年、食餌性の植物由来機能性RNAの一種であるmicroRNA(miRNA)が動物体内でも作用する可能性が示され、植物-動物間の界を超えたmiRNAの役割が注目されつつある。本研究では、生体調節作用を有する代表的な食餌性植物のmiRNA発現プロファイルと生体調節作用と連動する特徴的なmiRNA-mRNA制御構造の一端を明らかにすることを目的とした。緑茶(Camellia sinensis L.)の miRNA 発現プロファルを次世代シーケンス解析により取得し、その機能制御に関わる可能性のある生体側の標的 mRNA を見出すと共に、関連する生物学的イベント・シグナル伝達経路を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命科学分野では、動物体内における内在性miRNAが様々な生命現象や疾患制御に重要な役割を果たすことが解明されつつあるが、これらの界を超えた動物体内で作用する生体調節機能に関しての研究は未開拓なままである。本研究の実現は、食品科学分野では遅れている「新たな生体調節因子としての機能性 RNA研究」の進展に寄与すると共に、「有用な機能性 RNA を含有する新規品種の開発」や「機能性品種の新たな判別マーカーの開発」への応用も可能となる。また、本研究成果は、植物由来の機能性 RNA に着目した新たな戦略の機能性食品、植物製剤や生薬ならびに補完代替医療(CAM)の研究開発にも貢献できる可能性がある。
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