研究課題
挑戦的研究(萌芽)
癌患者の大半は「癌転移」が原因で亡くなる。申請者は癌転移の分子機序を解明するため、スキルス胃癌患者から癌転移開始細胞(以下MIC)を樹立した。MICは異常な糖代謝を示すことが分かり、またMICの異常な糖代謝を正常化する方策を試行錯誤した結果、近赤外線照射が有効そうであるという可能性が分かった。近赤外線がMICの糖代謝異常を正常化するような分子機序を解明して、その成果を応用した抗癌転移抑止治療の確立を目指したい。癌転移に苦しむ多くの患者を救命し、社会貢献につながる研究をすることを目的とする。