研究課題
挑戦的研究(萌芽)
多年生穀物は持続的な農業生産体系に貢献する可能性がある。しかし、温暖湿潤気候(土壌凍結があり、降雨量が多い)は、気候区分の観点から空白地帯となっている。そこで温暖湿潤気候帯に自生する多年生穀物について、農業利用上の弱点である種子脱落性のない系統を獲得した。当該形質は有用な特性であるが、そのメカニズムが不明であるため、温暖湿潤気候の気象条件で例外なく発揮されるかどうかは不明である。そこで、1)「非脱落性」が遺伝形質であることの確認、2)「非脱落性」が発揮される条件の解明を行い、当該形質が発揮される条件等を明らかにする。