研究課題/領域番号 |
22K19197
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
西田 梢 筑波大学, 生命環境系, 特任助教 (10708374)
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研究分担者 |
岩井 紀子 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (50630638)
白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
石村 豊穂 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (80422012)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 安定同位体比 / 両生類 / 森林保全 / リン酸カルシウム / 構造炭酸塩 / 温度復元 / 骨格 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、脊椎動物骨格に微量に含まれる炭酸カルシウムの分析技術開発を行い、世界的に分析例に乏しい両生類の骨・歯の安定同位体比から環境・生態履歴を復元する手法を提案することである。この分析技術を確立することで、両生類においてこれまでよく分かっていなかった生息環境や生態情報(陸生/水生の違い、基礎代謝の違いなど)の理解が進み、森林生態系の保全や資源管理上、有用な情報を提示することができる。
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研究実績の概要 |
脊椎動物骨格には、数パーセント程度の炭酸基が含まれており、これは構造炭酸塩と呼ばれている。本研究の目的は、構造炭酸塩の安定同位体比の分析技術の開発を行うことで、世界的に分析例に乏しい両生類の骨・歯の安定同位体比から環境・生態履歴を復元する手法を提案することである。この分析技術を確立することで、両生類においてこれまでよく分かっていなかった生息環境や生態情報の理解が進み、森林生態系の保全や資源管理上、有用な情報を提示することができる。
2022年度は、骨格試料中の構造炭酸塩の安定同位体比分析の前処理方法について、解剖時のクリーニング方法や乾燥方法を検討した。骨試料から組織を除去する際には、薬品等を用いずに手作業で付着する有機物を除去することが望ましい。また、乾燥は自然乾燥と凍結乾燥を行ったが、両者による同位体分別の有意な違いは見られなかった。アマガエル試料について、骨の部位ごと(大腿骨、あごの骨など)に炭素・酸素安定同位体比分析を進めている。先行研究と比較した結果、種ごとに炭素・酸素同位体比は違いが見出され、生息環境の差異や生態の差異を反映している可能性が考えられる。このような結果から、次年度は生態の違いに注目し、複数種で安定同位体比の比較を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
硬組織の構造炭酸塩の分析では、試料の前処理方法や分析法を検証することが重要なため、初年度は技術検証を中心に行った。両生類サンプルについては次年度に同位体比分析を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、飼育環境の情報が分かる飼育個体および野外個体の解剖作業と分析用試料の作成をし、複数種の炭素・酸素安定同位体比の分析を行い、種間差や生態の違いを比較する。また、温度や水の安定同位体比の情報を基に、構造炭酸塩の分別の温度依存性を検証する。得られたデータを基に、両生類の硬組織の構造炭酸塩の同位体比がどのような環境・生態指標として活用できるか総括を行う。
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