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菌類培地で藻類を育てる;未開拓バイオリソース探索の新スクリーニング

研究課題

研究課題/領域番号 22K19220
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分41:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

石田 健一郎  筑波大学, 生命環境系, 教授 (30282198)

研究分担者 出川 洋介  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (00311431)
鈴木 石根  筑波大学, 生命環境系, 教授 (10290909)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード藻類バイオマス / 地衣共生藻
研究開始時の研究の概要

申請者らは地衣共生緑藻の一種を菌類の培地(培地Yとする)で培養すると、増殖が格段に向上すると共に大量に脂質蓄積することを見出した。本研究では、未開拓フロンティアである地衣共生藻に着目し、他の地衣共生藻も含めて培地Yを用いた選別試験により、脂質生産に適した新たな藻類バイオリソースを発掘するとともに、培地Yによる既存有用株の脂質生産性向上の可能性を検討する。
藻類には広大な未開拓フロンティアが残されており、そこから有用藻類を発掘し、藻類利用の幅を広げることが、近未来の低炭素社会実現には欠かせない。本研究により共生藻という未開拓フロンティアを切り拓き、藻類脂質生産の大きなブレイクスルーを実現する。

研究成果の概要

藻類バイオマス利用のための生物資源として未開拓のまま残されていた地衣共生藻について、菌類用の培地を改変した培地Yを用いて、新規有望培養株の選抜と既存有望培養株の培地の最適化を実施した。Nile-red染色により、オイルの高産生能が期待される地衣共生緑藻の培養株5株の選抜に成功した。また、既存の地衣共生緑藻有望培養株について、培地Yの成分及び濃度を調整することにより、従来培養に比べて2 - 3倍のバイオマス収量および乾燥細胞重量あたり40%のオイル生産を得ることに成功した。これらは地衣共生藻の新たな藻類バイオマス資源としての有用性を期待させる成果である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は、知財としての出願が想定されるため詳細は述べられないが、地衣共生藻の一部には、特定の培地を使用することにより、藻類バイオマス生産およびオイル生産において非常に高い能力を発揮するものがあること、また廃棄物などを培地として使用できる可能性を示しており、将来的には非常に安価で環境に優しく効率よくオイル生産が可能になることを期待させるものである。さらに本研究は、地衣共生藻の一部が増殖とオイル蓄積を同時に行うなど、他の藻類には見られない非常に特異な性質を持つことを示唆しており、学術的にも興味深い知見を多数提供している点で、今後の研究に新展開をもたらす高い意義をもつと考えている。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 暗所で緑化し従属栄養的に増殖する新規クロレラ様緑藻TH2-565株の明-暗間での発現遺伝子比較解析2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤遥奈、小野寺智香、瀧澤幸史、鈴木大智、白鳥峻志、中山剛、吉田昌樹、石田健一郎
    • 学会等名
      日本植物学会第86回大会(京都)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-07-05   更新日: 2025-01-30  

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